米蒸機「ビッグボーイ」、ディーゼル機に牽かれ移動開始

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米ユニオン・パシフィック鉄道が動態復元を目指す世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」が4月28日、現在保管されているカリフォルニア州から動態復元に向けワイオミング州までの移動を開始した。写真は今回復元される4014号機
米ユニオン・パシフィック鉄道が動態復元を目指す世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」が4月28日、現在保管されているカリフォルニア州から動態復元に向けワイオミング州までの移動を開始した。写真は今回復元される4014号機 全 2 枚 拡大写真
米貨物鉄道大手のユニオン・パシフィック鉄道が動態復元を目指している世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」4014号機が4月28日、これまで保管されていたカリフォルニア州から工場のあるワイオミング州シャイアンに向け、ディーゼル機関車2両に挟まれて移動を開始した。

4014号機は、SD-70M形ディーゼル機関車の4014号機と4884号機に前後を挟まれ、28日午前にカリフォルニア州ブルーミントンのコルトン操車場を出発。今後、30日にラスベガス(ネバダ州)、5月3日にソルトレイクシティ(ユタ州)、5日にオグデン(ユタ州)での展示を経て、8日の13時(米山岳部時間)にワイオミング州シャイアンに到着する予定だ。ユニオン・パシフィック鉄道は同社サイトで4014号機の現在位置情報を公開しているほか、ツイッターなどでもスケジュールを案内している。


(動画:Union Pacific Railroad公式Youtubeチャンネルより)
「ビッグボーイ」は炭水車まで含めた全長が約40.5m、重量約600tの巨大蒸気機関車。1941~1944年にかけて25両が製造され、勾配区間での重量貨物列車牽引に活躍した。引退後も8両が静態保存されていたが、ユニオン・パシフィック鉄道は2013年、保存車のうちカリフォルニア州ポモナに保存されていた4014号機を、動態復元に向け保存団体から取得したと発表。同機は今後、シャイアンの工場で3~5年程度かけて整備される予定という。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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