【KTM 1290スーパーデュークR 試乗】従順さも併せ持つモンスターマシン…和歌山利宏

モーターサイクル 新型車
KTM 1290スーパーデュークR(和歌山利宏)
KTM 1290スーパーデュークR(和歌山利宏) 全 32 枚 拡大写真

『1290スーパーデュークR』は、一般的な手法にとらわれることなく、KTMらしい手法で、楽しさを追求したマシンだ。

【画像全32枚】

エンジンは、『1190 RC8R』の75度Vツインをベースとするが、ボア、ストロークともにアップして、排気量を1195ccから1301ccに拡大。それに伴い、新設計としてもいいほど、全面的に手が入れられている。フレームも専用設計で、ピボット軸からトラス構造が形成されるパイプワークは、KTM車の中でも最も高剛性かと思われる。

何しろ、燃料抜き車輌重量189kgにして、最高出力約180psを発揮。それもデュークらしく大きめのサスストロークを持ち、アップライトなライポジで駆ることになる。これは、怪物と形容して差し支えない。

シート高は835mmで、足着き性は良くはないものの、『690デューク』よりもいいぐらいで、多くの人に受け入れられる水準にある。小柄な私でも跨ったままサイドスタンド操作が何とか可能だ。デュークのトップモデルながら、その点で友好性を感じさせる。

ゆっくり発進していくと唐突さはなく、ホッとさせられた気分になるのもつかの間、扱いやすいだけに普通にスロットルを開けていくと、驚くほどトルクフル。サーキットのコーナーを4000rpmで力強く立ち上がることができ、2速なら6000rpm、3速でも8000rpmでフロントを持ち上げてしまう。

サーキットを速く走ることがねらいなら、ここまでのトルクは要らない。速く走ろうなんて気持ちを捨て、ただ楽しむつもりでいればいい。そう考えると、1290の本質が見えてくるというものだ。

大きめの姿勢変化によって、マシンの表情も豊かなのだが、これだけのハイパワーだけに、下手をすればマシンがどっちに向くか分からない。でも、1290はリヤのサスストロークを156mmと大きくしながらも、フロントは125mmとして、フロントを軸にリヤを大きく姿勢変化させていて、マシンの進路に不安を感じさせない。

また、怒涛のトルクを与えても、リズムに乗ってマシンに荷重が掛かっていれば、唐突な挙動も生じない。

さらに、感心させられるのは、1290が単なる獰猛なファイターに終わっていないことだ。最初に友好性を感じさせるように、特に低回転低開度で優しく、従順にもなる。ストリートスポーツとして楽しめるし、オプションでツーリングバッグなどが用意されていて、ツアラーにも変身してくれる。

エクストリームマシンであっても、デュークらしいワイドレンジなキャラクターに変わりはないというわけだ。

《和歌山 利宏》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカD:6』予想CG公開! PHEVを採用? D:5の進化のゆくえ
  2. 「トミカ車用芳香剤」登場、コストコで8月10日から順次発売
  3. 酷暑から愛車を守る! 90系『ノア/ヴォクシー』、40系『アルファード/ヴェルファイア』用ダッシュボードマット発売
  4. 家電のコジマとBYD Auto Japanが協業、BYD製EV充電設備の「ワンストップサービス」を9月開始へ
  5. 【BYD ラッコ 新型試乗】クルマとしての出来は「極めて高い」が、その真髄は別のところにあった…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 東京海上日動パートナーズ、全国8エリアの代理店を一社化…7月に新会社「TNP」発足
  4. 大和ハウスベンチャーズ、自動運転幹線輸送のT2に出資…レベル4実現へ
  5. ジョイフル本田、宇都宮店にソーラーカーポート設置…ホームセンター業界最大級の発電容量1126.4kW
ランキングをもっと見る