【マツダ アクセラスポーツ15S 4WD 試乗】安定感はFFの上、な生活4駆…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ アクセラスポーツ15S 4WD
マツダ アクセラスポーツ15S 4WD 全 8 枚 拡大写真

生活4駆。そうそうそんな呼び方が昔あった……と思い出した。とはいえそこは最新の『アクセラスポーツ』の一員。走りの質とレベルが昔とはまったく違う。

試乗車は「15S」グレードで、1.5リットルエンジンを搭載、「15C」では選べない各種オプション(スマートシティブレーキサポートほか)が選択可能なのが特徴。タイヤサイズは205/60 R16 92V(BS ECOPIA EP150)で、マルチリンク式リヤサスペンション(スタビライザーは非装着)はFF車と共通。車重はFF車+80kgの1350kg(前/後=810/540kg)。

走らせて実感したのは“ちゃんとアクセラスポーツになっている”ということ。「降雪地帯など限定的なニーズを想定したグレード。サスペンションなどラインアップ他車のそれらを組み合わせて選び設定した」(マツダ)という。が、FFより後ろよりの荷重がむしろ奏功し、乗り味はフラットで重厚。16インチタイヤにも無理がなく、コーナリング中の安定感もFFの上をいく。

6速ATと組み合わせられたエンジンも、オルガン式アクセルペダルをジワジワと踏む込む走り方でも十分にスムースに加速。必要に応じてキックダウンを効かせればこと足りる。FFモデルと直接比較すると、音や振動にほんの僅かだけ差があるものの、それらは“健全にクルマが走っている感”を伝えてくるものと理解できるレベルの事象だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る