京成、デジタルATS区間拡大や3000形増備…2014年度設備投資計画

鉄道 企業動向
京成は2014年度の設備投資計画を発表。車両は3000形8両編成2本を新造する。写真は現在運行されている3000形
京成は2014年度の設備投資計画を発表。車両は3000形8両編成2本を新造する。写真は現在運行されている3000形 全 3 枚 拡大写真

京成電鉄は5月22日、2014年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。前年度より6億円多い112億円を投じ、デジタル式の自動列車停止装置(ATS)の使用区間拡大や3000形の増備、押上線連続立体交差事業(連立事業)での高架橋築造などを推進する。

2008年度から導入を進めているデジタルATS(C-ATS)は、今年度は本線の京成高砂~八千代台間で使用を開始する。すでに上野~京成高砂間、八千代台~成田空港間では使用されており、今年度中に本線全線がC-ATS化されることになる。

新造される3000形8両編成2本は、紫外線を遮る「UVカットガラス」を新たに採用。3月に導入された3028号編成に続き、車内照明は発光ダイオード(LED)を使用する。既存の3700形(8両)3本も車内照明をLEDに変更する。

押上線の押上~八広間で行っている連立事業では、前年度の上り線高架化に次ぎ、2016年度の事業完了に向け下り線の高架橋築造工事を行う。四ツ木~青砥間の連立事業も用地買収などを進める。

このほか、安全対策として豪雨対策の法面(のりめん)補強、高架やトンネルの耐震補強工事を推進する。法面の補強は検見川~京成稲毛間など5カ所で実施。耐震補強は京成津田沼・京成成田駅の駅舎、京成上野~国府台間の一部の高架橋柱、京成上野~日暮里・押上~京成曳舟間のトンネル中柱で行う。

京成津田沼駅は2015年度の完成を目指して駅施設のリニューアルにも着手し、1・2番線ホーム、3・4番線ホームにエスカレーターを追加設置するほか、新京成線との乗り換え通路を拡幅する。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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