【マセラティ ギブリ 発売】クアトロポルテ は Sクラス の次に乗るクルマ、では ギブリは?

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マセラティ・ギブリSQ4
マセラティ・ギブリSQ4 全 8 枚 拡大写真

マセラティジャパンは、『ギブリ』シリーズのエントリーモデルとなるギブリを投入。ギブリS、ギブリSQ4と合わせ、全3グレード構成となった。

マセラティジャパンは現在、4ドアのギブリ以外に、同じ4ドアの『クアトロポルテ』を販売している。同社代表取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏は、それぞれのユーザーの違いが、クルマの性格を表していると話す。

「クアトロポルテのユーザーは既に成功を十分におさめ、今後何が出来るかを考えているようなユーザーだ。例えばメルセデス『Sクラス』をずっと乗って来て、次は何に乗ろうかなと考えているようなユーザーだ」と話す。

カッツォーリ氏はこれまでのクアトロポルテについて、「社会的地位にあるような方にとっては、レーシングカーのようなエンジンサウンドなどがうるさく、また、運転もし難かったかもしれない」と振り返る。しかし、現行クアトロポルテは、「(前述の)ターゲットユーザーのライフスタイルにより合った要素を多く持ち合わせている」とコメント。

対してギブリのユーザーは、「クアトロポルテよりも若干年齢層が若く、とてもアグレッシブで、先を見据えてそこまで上り詰めようというユーザーだ」と分析。

「自分もいずれは頂点まで達成することが出来るという自信を持っているので、若干若いがアグレッシブな方だ。ほかの人たちと同じことをしたくない。同調したくないなどと、自己をきちんと持っている人だ」と述べた。

販売面では、「ギブリは現在マセラティジャパンが扱っている4種類のモデルの中では、5割くらいになり、台数面ではかなり重要だ」と位置づける。

一方、2ドアクーペ/カブリオレの『グラントゥーリズモ』、『グランカブリオ』については、「例えばポルシェの中で一番売れているのが『カイエン』だとしても、『911』がなければ成り立たないのと同じように、我々スポーツラグジュアリーのブランドにとってグランツーリズモ、グランカブリオはイメージリーダーという観点からも、非常に重要な1台なのだ」とし、ギブリ、クアトロポルテ、グランツーリズモ、グランカブリオの4モデルそれぞれが役割を担い、ビジネスを成功に導いていることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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