「人とくるまのテクノロジー展」の英国パビリオンは筆者にとって毎年、非常に興味深いエリアの1つだ。今回、ロータス・エンジニアリングでは『エキシージS』のサブフレームが展示されていた。しかもリベットだらけの何ともメカニカルな仕様だ。
これは現在スチール製のリアサブフレームをチタン製に置き換えたもので、スチール製と比べ18kg、36%もの軽量化を達成しているそうだ。無数のリベットのほか、構造用接着剤を使って組み立てられている。
オプションでも選べるようになれば、喜ぶオーナーは少なくなさそうだが、残念ながら『エキシージ』に採用などの実用化の予定はないそうだ。あくまで市販車の材料置換による軽量化技術のサンプル、ということらしい。
また、パネル展示ではあったものの、『エヴォーラ』のEVも開発されていることが披露された。ロータス・エンジニアリングの堀氏によれば、エヴォーラは開発当初からリアシート部分にバッテリーを収めたEVが検討されていたらしい。製作された『エヴォーラEV』はレンジエクステンダーとしてミッドに発電用のエンジンも搭載していた。
EVでは先輩のテスラ『ロードスター』の発展型のようなエヴォーラEV。ロータスのエンジニアリングソリューションの高さを感じさせるモデルだ。