道に迷った末の逆走死亡事故、執行猶予付き有罪判決に

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昨年8月、石川県金沢市内の県道で乗用車を逆走させ、順走するバイクと衝突する事故を起こして運転者を死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた76歳の男に対する機判決公判が20日、金沢地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪を命じている。

問題の事故は2013年8月21日の午後8時20分ごろ発生している。金沢市大場町付近の県道(片側2車線の直線区間)で、近くの交差点から対向車線側へ誤進入した乗用車が逆走。順走してきたバイクと正面衝突し、内灘町内に在住する16歳の男性が死亡した。

現場には中央分離帯があり、交差点の分離帯部分には点滅ランプも設置されていたが、同年5月に発生した別の事故によって破壊。当時は修理待ちの状態となっていた。クルマを運転していた76歳の男は滋賀県大津市内に在住していて現場付近に土地勘は無く、事故当時は道に迷っていたことも後の調べで判明した。警察は男を自動車運転過失致死罪で送検。検察は同罪で起訴していた。

20日に開かれた判決公判で、金沢地裁の手崎政人裁判官は「被告は対向車線を逆走し、その結果として相手を死亡させるという最悪の結果を招いた」と指摘した。

その上で裁判官は「本来は実刑も考えられるが、被告は高齢で健康状態に不安もあり道に迷っていたという事情もある。反省の情も認められる」として、被告に対して禁錮2年(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡している。

《石田真一》

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