【マツダ アクセラ 試乗】2リットルMT、“スポーツ”象徴する息の長い加速が魅力…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ・アクセラスポーツ20S TOURING L PACKAGE
マツダ・アクセラスポーツ20S TOURING L PACKAGE 全 7 枚 拡大写真
有言実行とは、まさにこのことか。“スポーツ”を名乗る『アクセラ』の5ドアハッチバックは、どのモデルも実にスポーティ。なかでも「20S」の6速MT車もまた、そうしたキャラクターを象徴する1台だ。

試乗車はこの5月に登録されたばかり。つまり初対面の仕様だが、“2リットルのMT車”である点を除けば、外観、装備等、なじみのある状態だ。メーターは中央にアナログ式のタコメーターとデジタル表示のスピードメーターを組み合わせたもの。その向かって左にMTの推奨ギヤを数字で伝える表示部があり、見ているとここには“ギヤ飛ばし(4→6など)”や“ダウンシフト(4→3など)”の表示も出る。

適切な踏力とストロークのクラッチ、ストロークが東西南北にバランスよく短く、心地いい感触と手応えをもつシフトレバー等、1.5リットルのMT車と共通の美点だ。

そして走りが気持ちいい。2リットル(155ps/20.0kg-m)の性能は、1.5リットルとはさすがに余裕が違う。が、いたずらに性能が上がるだけでなく、ドライバーの意思にとても従順で、いかようにも性能が引き出せ、味わえるのがいい。エンジン回転を高めながらの息の長い加速は魅力的だし、その際の、不快な共鳴音を伴わないメカ音と排気音は、窓を開け聴いていたくなるほどだ。

215/45R18 89Wタイヤ(TOYO PROXES T1 Sport)を履きこなし、乗り味は日常領域でまったく不満のない仕上がりでもある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★


島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 日産『フェアレディZ』の「レトロな仕様」に注目…土曜ニュースランキング
  4. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  5. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る