メルセデスベンツの名車中の名車と評される『300SL』。通称「ガルウイング」で知られる貴重なクラシックメルセデスの1台が、欧州で大きな事故を起こした。
300SLは1954年に発表。同車は当時のレーシングカーと同じ鋼管スペースフレーム構造を持ち、サイドドア部分を通るフレームを避けるため、ガルウイングドアを採用したという逸話を持つ。世界初のガソリン直噴エンジン搭載車としても知られ、3.0リットル直列6気筒エンジンは、最大出力215psを発生。最高速260km/hを誇った。
5月中旬、イタリアで開催された公道ツーリングイベント、「ミッレミリア」に複数の300SLが参加。そのうちの1台が、大きな事故を起こした。
事故では、300SLがBMW『1シリーズ』と衝突。そして、300SLは、フロント部分を大破した。程度のいい車両なら、日本円で1億円は下らないとされるコレクター垂涎の300SLが、無残な姿に。
今年のミッレミリアを取材していた自動車ジャーナリストのグレッグ・ケーブル氏は、この事故の直後の様子を、自身のTwitterページで公開。幸いにも、「重傷者はいなかった」とレポートしている。