タイムズ24、グループ会社従業員がプリカ売上1500万円超を着服 

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タイムズ24は、同社のグループ会社であるタイムズサービス従業員が、駐車場で販売しているプリペイドカードの売上金を着服していたことが判明した、と発表した。

今回の不正行為が行われたのは、同社とタイムズサービスが指定管理者として指名を受けている港区立麻布十番公共駐車場(港区麻布十番一丁目4番10号)。

また同社が、駐車場の管理業務全体の調査を実施したところ、港区立麻布十番公共駐車場および港区立品川駅港南口公共駐車場(港区港南二丁目14番17号)において、売上金の計上漏れにより、港区に対して、誤報告していたことが判明した。

同社は、このような事態を招き、駐車場の利用者をはじめ、関係者各位に多大な迷惑をかけたことを、深くお詫び申し上げる、と謝罪している。

麻布十番駐車場での不正行為による着服金額は約1540万円にのぼる。その不正行為の手口は、タイムズサービスに所属する従業員(準社員・男性・35歳)が、2010年8月27日~2014年5月1日の間、港区立麻布十番公共駐車場に設置されているプリペイドカード自販機(1台)において、販売履歴の消去(取り消し操作)を行い、取り消した金額を着服していた、という。

今回の事件は、社内調査により判明し、当該社員は不正行為の事実を認めた。

次に、売上金誤報告の金額は、港区立麻布十番公共駐車場が約1350万円、港区立品川駅港南口公共駐車場が約14万円となっている。

本件は、自動で出力される売上帳票の誤認や転記誤りなど事務上のミスによるもので、港区立麻布十番公共駐車場については、受託後の2011年6月に、駐車場利便性向上施策の一環として、駐車料金精算機への精算機能を一部追加したが、当該機能の利用による売上金について自動で出力される売上帳票に設定ミスがあった。これに、データ照合の不備が重なり、売上報告資料へ反映すべき売上金の計上漏れが発生してしまう事態が発生した。

この事案は、麻生十番駐車場での不正行為判明後に実施した社内調査により、誤報告の事実が判明したという。

同社は、このような事象が二度と発生しないよう、管理体制の強化および現場業務フロー、管理ルールの見直しを実施し、不正が起こらない環境を整備する。また、内部管理体制の強化を図り、売上金誤報告を防止する適正な管理業務を実施する、としている。

しかし、同社では、本年4月に大阪市の駐車場でも同様のプリペイドカードを利用した不正行為が発生しており、度重なる不正行為や誤報告の発覚で、同社の事業運営に対する信頼が揺らいでいる。

《山内 博》

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