【人とくるまのテクノロジー展14】トヨタ、FCVコンセプトのベアシャシー出展…2015年中の発売は決定事項

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トヨタ・FCVコンセプト(人とくるまのテクノロジー14)
トヨタ・FCVコンセプト(人とくるまのテクノロジー14) 全 6 枚 拡大写真

パシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2014」で、トヨタは2015年中に発売が予定されている燃料電池自動車『FCVコンセプト』のベアシャシーを展示した。

注目の燃料電池は、ちょうど前席の床下に配置。燃料電池の前方床下には電圧を上げる昇圧コンバーターが、前輪の間には、モーターとパワーコントロールユニットが設置されている。

燃料電池の出力密度は3.0kW/L、出力は100kW以上で、昇圧コンバーターによる高電圧化によりモーターの小型化と燃料電池のセル数削減を可能としている。高圧水素タンクは2分割されて、1本目は後席の下あたり、2本目はトランク前部の床下置かれた。後輪の間の床面より少し高い位置に2次電池が配置されている。

高圧水素タンクが2分割されている点について、説明員は、「トランクのスペースを維持しながら、必要な水素の容量を確保するため」と、説明した。ボディサイズは全長4870mm×全幅1810mm×全高1535mm、乗車定員は4人で、航続距離は700km以上(JC08モードでの同社測定値)、最高速度は170km/h以上となっている。

豊田自動織機の燃料電池フォークリフトの水素タンクの充填圧力は35MPaだが、このFCVコンセプトは70MPa。その理由について説明員は、「圧力が高いほうが水素がたくさん入るからだ」と話す。また、「70MPaでも水素周りの安全性は確認している」と、自信を見せた。

気になる発売時期については、「2015年の1月だとすると、もう半年しか時間がないが、2015年中の発売はもうすでに決定事項。年内には水素ステーションが20数か所新設されることも決まっている。近所に水素ステーションができた方から燃料電池自動車を買ってもらい、普及につなげたい」と述べた。

《山内 博》

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