この夏、日本市場にも投入されるボルボ『FH』には、さまざまな新しい技術や装備が搭載されている。先日開催されたボルボFHの試乗イベントでは、実車への試乗の他、新たに投入された技術のプレゼンテーションも行われた。
このうちVDS(VOLVO Dynamic Steering)のプレゼンテーションでは、その技術説明とともに、ユニークな実証実験の動画が2つ紹介された。ひとつは、並走するトラックにロープを張って、その上で綱渡りをするというデモ実験。もうひとつは、ステアリングに回し車を取り付け、ハムスターに悪路で大型ダンプを運転させるデモだ。
VDSは、ステアリングギアボックスはモーターで電子制御される。モーターは、ステアリング操作やECU等のコンピュータからの信号によって1/2000秒ごとに制御される。制御は車からの情報も加味されるため、ラフな路面でも軌道のずれを修正してくれる。スエアリングコラムとギアボックスに機械的なリンクはないため、路面からのキックバックもなく、手を放しても軌道がずれることはない。また、高速時は安定したステアリングを可能にし、低速時は軽いステアリング操作を可能にする。
綱渡りは高速時のVDSの効果、ハムスターは低速時のVDS効果を実証するためのデモだ。
デモの様子は動画共有サイトから見ることができる。
綱渡り:
ハムスター: