船舶トン数立ち入り検査結果、漁船の20%が是正措置…2013年度国土交通省まとめ

船舶 行政
船舶トン数増加の例(出典:国土交通省)
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国土交通省は、船舶トン数を適正化するための2013年度に立入検査を結果を発表した。

船舶のトン数は、安全規制の適用指標や課税・手数料の徴収指標として用いられるなど、海事に関する制度全般にわたる指標として広く使用されている。このため、国は船舶の建造時にトン数を決定して公証しているが、船舶の就航後も、倉庫の追加設置、甲板室の開口部閉鎖など、改造によりトン数に変更が生じることから、トン数が適正であることを確認するため、地方運輸局・船舶測度官が定期的に船舶への立入検査を実施している。

2013年度は全国で1027隻の船舶で立入検査を実施した。その結果、トン数が適正でないと認められた船舶は、漁船が197隻中39隻、貨物船、旅客船などの漁船以外の船舶は830隻中52隻だった。不適正割合は漁船が19.8%と2割近くで、漁船以外が6.3%だった。

これらの船舶については、改造前の状態に戻すことやトン数を改造後の新しいトン数に修正することなどにより、公証されるトン数が適切なものになるよう是正した。

トン数の適正な維持が出来ないと、税金や手数料の徴収の公平性が損なわれるほか、漁業の事業許可の公平性も損なわれるのに加え、船舶の改造によりトン数が増加した場合、追加の救命設備、消防設備や乗組員の増員が法令上求められるケースもある。

《レスポンス編集部》

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