名村造船、発電・推進アシストシステム開発で日本船舶海洋工学会賞を受賞

船舶 テクノロジー
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名村造船は、同社が商船三井及び三菱重工舶用機械エンジンと共同開発した「舶用ディーゼル主機関の排熱回収による発電・推進アシストシステムの開発」で日本船舶海洋工学会賞を受賞した。

日本船舶海洋工学会賞は、造船・造機、海洋工学のほか一般海事に関する優秀な著書や調査、実用的価値のある新技術の開発、発明、考案などで、公表されたものに対して授与される賞。

今回受賞した「排熱回収システム」は、商船三井の次世代船シリーズコンセプトである「ISHIN-III」(大型鉄鉱石専用船)の実現に向けて共同開発し、本システムの搭載により、従来の同型船と比較して、航海中の燃料消費量の約8%削減が見込まれるとともにCO2 排出削減にも寄与できるという。

システムの特長は、(1)排熱エネルギー回収装置は、三菱重工舶用機械エンジン製「MERS(Mitsubishi Energy Recovery System)」を採用、(2)排熱エネルギー回収装置は、排ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電機を装備しており、両者の最適制御により、排ガスエネルギーを効果的に回収した発電が可能、(3)上記(2)で発生させた電力により、通常航海中の船内電力を賄うとともに主機関の推進アシストへ活用が可能、(4)各タービンの始動と停止をオートシーケンスで行うなど自動化を図って乗組員にとって使いやすいシステムとしている点だ。

《山内 博》

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