日産、ルマン24時間への執念…2015年はマシンにGT-Rの名を冠す[写真蔵]

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日産 R86V
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5月23日、日産自動車は2015年の「ルマン24時間耐久レース」に2台のLMP1マシン『NISSAN GT-R LM NISMO』で復帰すると発表した。2012年の『デルタウイング』での賞典外参戦を除けば、『R391』以来16年ぶりの出場である。

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日産のルマン参戦は1986年に初まる。3リットルV型6気筒ツインターボエンジンを『マーチ85G』、『86G』に搭載し、それぞれ『R85V』、『R86V』として出場。結果はR86Vがクランクシャフト破損によりリタイア、R85Vが総合16位完走であった。

1989年は、3.5リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載した『R89C』3台体制で出場するも、全車リタイアという結果に終わった。

次の出場はそれから6年後の1994年。1990年からIMSAシリーズに参戦していた『300ZX』で出場。結果はクラス1位(総合5位)という快挙を成し遂げた。

翌95年は『ニスモ LM GT-R』で2台で参戦。24時間中16時間が雨、48台出場のうち完走は20台とサバイバルの中、23号車はリタイアしてしまうものの、22号車はGT1クラス5位(総合10位)という好成績を残した。96年もこの2台で出場。22号車はリタイア、23号車はクラス10位(総合15位)に終わった。

そして1997年、新たにGT1クラスのマシン『R390 GT1』を投入。予選ではトップタイムをたたき出すも、レギュレーションの解釈の違いにより、急きょトランク部分のトランク部分の変更を余儀なくされた。結局、決勝ではギアボックス冷却系統のトラブルが多発し、3台中2台がリタイア。残り1台が12位で完走を果たした。

続いて98年もR390 GT1で出場。前年のギアボックス冷却の問題を解決し、さらにトランスミッションも日産製のシーケンシャルシフトに変更。4台体制で臨んだレースは1、2位こそポルシェに譲るも3位、5位、6位、10位と全車完走、そして初の日本人表彰台という快挙を成し遂げた。

99年はプロトタイプレーシングカー『R391』で出場。2台ともリタイアとなったが、同年日本で開催されたル・マン富士1000kmでは2位に4分以上の大差をつけ、優勝を果たした。

それから2010年までは鳴りを潜めるも、2011年からエンジンサプライヤーとしての参戦を決定。同年は日産エンジンを搭載した『ザイテック・ニッサン』、『シグナテック・ニッサン』がLMP2クラス1、2フィニッシュを飾った。

2012年は引き続き、エンジンサプライヤー、そして『デルタウイング』でのスポット参戦で話題を独占したのは記憶に新しい。同車は惜しくもリタイアしてしまうも、斬新なスタイルのマシンは、鮮烈なインパクトを残した。翌2013年はエンジンサプライヤーとして出場。LMP2クラストップ5を独占と大健闘であった。

そして今年は、電力駆動レーシングカー『NISSAN ZEOD RC』でワークス参戦予定。1.5リットル3気筒ターボエンジンとモーターを組み合わせた同車は、時速300km/h以上の最高速度を誇り、サルテサーキット1周を電力のみでの走行が可能である。

約30年にわたりルマンへの挑戦を続けてきた日産だが、2015年はマシンに日差を代表するネーム『GT-R』を冠したLMP1マシンでトヨタ、アウディ、ポルシェなど強豪チームに挑戦する。同社のアンディ・パーマーCPLOは、「ライバルに対し、まったく異なる方法で勝利したい。GT-Rはほかのマシンと同じ枠のマシンに収めるつもりはない。ほかとは違ったものを目指している」とコメントした。

《阿部哲也》

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