【SUPER GT 第3戦】GT-RがGT500の表彰台を独占…優勝は松田次生&クインタレッリ

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日産勢がGT500の表彰台を独占。<撮影:益田和久>
日産勢がGT500の表彰台を独占。<撮影:益田和久> 全 14 枚 拡大写真

SUPER GT第3戦は1日、大分県のオートポリスで決勝300kmレース(65周)を実施。GT500クラスは日産GT-R勢が1-2-3で、表彰台を独占する結果となった。優勝はニスモ組の松田次生&ロニー・クインタレッリで、今季初。

決勝日も暑くなったオートポリス、GT500のトップ争いは前日の予選同様に、ミシュラン(MI)タイヤを履く2台のGT-Rが主役となって展開された。ポールから逃げる#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田&クインタレッリ)を、#46 S Road MOLA GT-R(本山哲&柳田真孝)が追う。後続はついてこられず、完全にマッチレースの様相で両車の戦いはヒートアップしていった。

白熱の攻防はレース中盤に最接近状態を迎えるが、ここで周回遅れも含めた混戦になった際、クインタレッリに本山が軽く追突してしまう不慮のアクシデントが発生。ともにマシンに手傷を負ったが、ダメージによる影響は#46の方が大きかったようで、ドライバー交代後、#23 松田と#46 柳田の差は15秒前後へと開く。50周目が近づいた頃にGT300クラスのマシンのクラッシュ等によるセーフティカー導入があり、ここでMI装着GT-R両車の差はリセットされたのだが、やはり首位攻防追突時の手傷が大きめと思われた#46には追いかける余力がなかったようだ。そのまま#23が逃げ切って、今季初優勝を飾った。

「ここで結果を出して、わるい流れを断ち切りたかった」と、松田はゴール直後、TVマイクに向かって語った。日産勢のなかでも総旗艦と呼べるニスモチームのマシンに乗ることとなった今季、序盤2戦は7位と8位。不運等もあったとはいえ、松田にはエースの責任を実感させられた面もあったのだろう。3戦目、待望の今季初優勝となった。昨年ニスモに加入した2011~12年王者クインタレッリにとっても移籍後初優勝であり、GT-R開発の中心を担っているニスモにとっては11年最終戦以来という久々の勝利となった(GT-R勢としては第2戦に続く連勝)。

3位には#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信&J.P.デ・オリベイラ/ブリヂストン=BS)が後続2車を僅差で振り切って入り、日産1-2-3が成就。#12 GT-Rは開幕3戦連続表彰台で、ポイントリーダーの座を固めることにも成功している。4~5位にはTOM’SチームのレクサスRC Fが続き、#37 KeePer TOM’S RC F(伊藤大輔&A.カルダレッリ/BS)が4位、ルマン・テストデー遠征中の中嶋一貴に代わって今回も平川亮が搭乗した#36 PETRONAS TOM’S RC F(J.ロシター&平川/BS)が5位。開幕ウイナーの#37 RC Fも3戦全部5位以内と安定しており、ドライバーズポイントでは#12 GT-Rに8点差で現在第2位だ。

ホンダNSX勢は、前戦富士に比べれば苦戦度合いも軽減された雰囲気だったが、それでも#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史&武藤英紀/BS)の6位が最高で、今季は未だに表彰台がない。ハイブリッド&ミッドシップということで他車より70kg重い設定が厳しい条件となっているようだが、このNSXの巻き返しがなるかどうかも、タイトル争い同様、今後のシリーズの注目点であろう。

全8戦のシリーズ前半折り返しとなるSUPER GT第4戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで7月19~20日に開催される。

《遠藤俊幸》

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