2013年度に大手私鉄16社で発生した鉄道係員に対する暴力行為は、6年連続で200件を超えた。日本民営鉄道協会(民鉄協)が5月29日、発表した。
全体の発生件数は218件で、上期が110件、下期が108件。前年度との比較では13件減ったが、依然として高水準で推移している。
暴力行為が発生する状況としては、酩酊した利用者に近づいた時や、理由なく突然に行われるケースが多く、時間帯では深夜帯(22時以降)の発生が多数を占めている。加害者年齢で最も多いのは30代で24%。これに40代(20%)、60代(17%)、50代(16%)が続き、20代も15%と幅広い年代に分布している。
暴力事件の発生場所は、ホームが最も多く全体の38%を占める。2番目に多かったのが改札で29%、車内が11%と続く。
民鉄協は「引き続き啓発ポスターの掲出などを実施してまいります」としている。