米国の自動車大手、フォードモーターは5月29日、新開発のアダプティブ・ステアリング技術の概要を明らかにした。
アダプティブ・ステアリングは、新世代のステアリング技術。ステアリングの内部に、モーターとギアで構成されるアクチュエータを内蔵。ステアリングの動きを電気信号化し、アクチュエータを動かして操舵を行うステアリング・バイ・ワイヤ技術。
アダプティブ・ステアリングは、低速域や高速域といった速度域に応じて、最適な操舵を行えるのが特徴。例えば、フォードモーターのテストでは、パイロンスラロームを走行する際、アダプティブ・ステアリングでは通常のステアリングに対して、少ないハンドル操作量で通過することができる。
フォードモーターは今後1年以内に、このアダプティブ・ステアリングを搭載した車を、市場に投入する予定。車両の大きさやセグメントを問わず、展開していく計画。
フォードモーターのラジ・ネイアー商品開発担当副社長は、「すでに全フォード車が、優れたドライビング体験を提供。この新しいステアリング技術が、さらに運転を楽しくする」と述べた。