米国の自動車大手、フォードモーターは6月3日、新たな軽量コンセプトカーを米国で発表した。
自動車の軽量化は、運動性能を高め、燃費やCO2排出量などの環境性能を引き上げる点でも効果的。フォードモーターは、次世代の軽量コンセプトカーを提示する。
同社が披露したのは、フォードブランドの主力中型セダン、『フュージョン』をベースに開発したコンセプトカー。フュージョンは米国では、トヨタ『カムリ』やホンダ『アコード』を競合する人気車種。
このコンセプトカーでは、フロントサブフレームなど、車体の構造材の多くにアルミを採用。シートやダッシュボードの構造材には、カーボンファイバーを使用した。マグネシウム素材も導入。窓ガラスも複合素材に変更した。搭載エンジンは、直噴1.0リットル3気筒ガソリンターボ「エコブースト」。V型6気筒や直列4気筒に対して、エンジン単体重量も軽い。
これらの結果、車両重量は市販車のフュージョンに対して、ほぼ25%軽量化。フォードモーターによると、その車重は同社のコンパクトカー、『フィエスタ』(日本仕様は1160kg)並みだという。フォードモーターはこれらの軽量化技術を順次、市販車に導入していく方針。