【JNCC 第4戦】渡辺学、快勝のワケはスペシャルマシンにあり!?

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
圧勝の渡辺学
圧勝の渡辺学 全 11 枚 拡大写真

6月8日、日本最大のクロスカントリーバイクレース、JNCCの第4戦が飛騨高山に近い岐阜県鈴蘭高原スキー場にて開催。最高地点で標高1400mを超える同会場は、閉鎖されているスキー場であることから路面はかなり荒れており、それだけに野生味あふれる走りごたえが味わえる。また、御嶽などアルプスを間近に感じられるワイドな眺望は、同シリーズのなかでも随一。関東圏・関西圏からのアクセスは決していいとは言えないものの、今回も506台ものライダーが集まった。

最高峰クラスのAA1は昨今ではチャンピオン鈴木健二と、そのライバルである渡辺学が実力ではぬきんでており、実質二人のマッチレース。それを若手の矢野和都、小林雅裕、出口隼飛らが死にものぐるいで追い越そうとしている状況である。今戦も、まさに渡辺がスタート直後から飛び出し、鈴木が出遅れるものの、1周目後半には二人が合流してバトルに。これを矢野が全開で追いかける序盤戦であった。

渡辺は、今季の主力マシン4ストロークのYZ250Fで参戦する予定であったが、前日に2ストロークのYZ125に変更。コースを下見した結果、ガレ場での扱いやすさなどに軽量な2ストロークのほうが戦闘力を感じた、とのこと。スキー場ベースのフィールドではパワー不足になるケースが多いが、渡辺は排気量を144ccまでスープアップしておりその点を補っている。

マシンの仕上がりも順調であったのか、中盤には鈴木を振り切り圧倒的なペースで鈴蘭を優勝。前戦はペナルティで1位から4位への転落を喫した渡辺に、勝利の女神が微笑んだ。2位は鈴木。

排気量制限のあるAA2では3年ぶりに復帰を果たした元チャンピオン澤木千敏が猛威をふるったが、小坂竜也がバトルを制して2勝目をマーク。登竜門であるAクラスは若手の五天翔が悲願の初優勝を遂げた。

次戦は7月13日、熊本県阿蘇の特設会場での開催。JNCC史上でも類を見ないハイスピード、ビッグロケーションの同コースが3年ぶりに復活する。

《稲垣 正倫》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る