英国ヒースロー空港、スターアライアンス23社が集結するターミナル2の運用を開始

航空 企業動向
英国ヒースロー空港のターミナル2がオープン
英国ヒースロー空港のターミナル2がオープン 全 4 枚 拡大写真

スターアライアンスは、英国のヒースロー空港に、年間1200万人の利用者を見込んでいる新しい「ターミナル2」がオープンしたと発表した。

女王エリザベス2世にちなんで「The Queen’s Terminal」と称される新しいターミナル2には、最初にスターアライアンス加盟航空会社のユナイテッド航空が移動した。ヒースロー空港に就航するスターアライアンスの全加盟航空会社23社は、今後6カ月かけて新ターミナル2に移転する。すべての加盟航空会社が1つのターミナルに集結するのは、ヒースロー空港では初めてとなる。

ターミナル2は、著名建築家のルイス・ビダル氏が設計した。ヒースロー空港とスターアライアンス、スターアライアンス加盟航空会社が、ヒースロー空港でシームレスなハブを構築するため、共同で開発した。

スターアライアンス加盟航空会社23社が1つの拠点に集結することで、速やかな乗り継ぎが可能になり、標準的な最小乗り継ぎ時間は60分。

ユナイテッド航空に次いで6月18日には、エアカナダ、中国国際航空、全日本空輸(ANA)が移転する。7月には、エーゲ航空、エバー航空、タイ国際航空、トルコ航空、7月4日にロンドン~ボゴタ間の運航を開始するアビアンカ航空がそれぞれ移転する。

さらに9月にはエジプトエア、エチオピア航空、スカンジナビア航空、シンガポール航空が移る。10月には、ニュージーランド航空、アシアナ航空、オーストリア航空、ブリュッセル航空、クロアチア航空、LOTポーランド航空、ルフトハンザ、南アフリカ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、TAPポルトガル航空が移転する。

ターミナルは、開放的で広々とした雰囲気を演出するために自然光を取り入れるよう設計した。チェックインカウンターは、セキュリティエリアに隣接、乗客は国際線出発ロビーのうち、空港が見渡せる最上階でセキュリティチェックを通過する。出発客と到着客は、明確な標識に導かれ、建物内のそれぞれ別のフロアを通る。乗り継ぎ客は、到着ゲートから別の経路を通ってセキュリティエリアに入り、その後で出発客に合流する。

チェックインカウンターは、特にスピードと効率性を重視して設計した。航空会社はゾーンごとにグループ化されているが、チェックインや荷物タグの印刷は、81の共用自動チェックイン機が利用でき、乗客はその後、手荷物を預けるためのデスクに進む。

ファーストクラス、ビジネスクラス、スターアライアンスゴールド会員のため、フルサービスの従来型チェックインカウンターも用意。

プレミアム会員は、セキュリティチェックへと素早く進めるファストトラックのオプションを選択できる。ターミナル2のBサテライトにある12の搭乗ゲートのうち8つはセルフボーディングが可能で、乗客はチケットを機械に通すだけで搭乗が可能。

スターアライアンスゴールド会員など、プレミアム会員向けに、4つのラウンジを設ける。

スターアライアンス加盟航空会社のヒースロー空港便を合計すると、毎日121便以上、25カ国45の目的地のネットワークになり、193カ国1269空港へ毎日1万8000便以上を運航することになる。

《レスポンス編集部》

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