セイコーインスツル(SII)は、車載機器での電圧監視およびCPUリセットの信頼性を向上する、車載用SENSE端子付きボルテージディテクタ「S-1910xシリーズ」を製品化し、受注を開始した。
S-1910xシリーズは、機器の電子回路に供給される電圧を監視し、一定の電圧以下に低下した場合、リセット信号を出力することで電子回路の誤動作を防ぐIC。電源端子(VDD)とは別に検出電圧入力端子 (SENSE端子) を備えており、SENSE端子電圧が0Vまで低下しても電源端子へ電圧が供給されるため、リセット出力が不安定にならない。カーナビゲーション、カーオーディオ等の車載機器における電圧監視およびCPUリセットに使うことができる。
新製品は、三温度テスト(低温、常温、高温)によるスクリーニングを実施し、車載用高品質を実現。自動車向けIC品質規格AEC-Q100にも対応する予定だ。広動作電圧範囲0.95V~10V、動作温度範囲-40度~105度、低消費電流500nA、検出電圧範囲1.2V~5.0V (0.1Vステップ)となっている。
サンプル価格は200円。