川崎重工、東京モノレールに非常時走行用の地上蓄電設備を納入

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川崎重工が東京モノレールに納入したBPS。朝ラッシュ時に最大17編成が駅間で停止しても最寄り駅まで自力走行させる電力を供給できる能力がある。
川崎重工が東京モノレールに納入したBPS。朝ラッシュ時に最大17編成が駅間で停止しても最寄り駅まで自力走行させる電力を供給できる能力がある。 全 3 枚 拡大写真

川崎重工業は6月9日、東京モノレール向けに停電時の非常走行を目的とした鉄道システム用の地上蓄電設備(BPS)を開発し、世界で初めて納入したと発表した。

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川崎重工が今回納入したBPSは、同社が開発した大容量ニッケル水素電池「ギガセル」20モジュール×2並列で構成される。東京モノレールの品川変電所と多摩川変電所に設置し、停電などで駅間に停止した電車を最寄り駅まで自力走行させるための電力を供給する。

東京モノレールでは2011年3月の東日本大震災を機に、電車が乗客を乗せたまま駅間で停止した場合の安全性確保策を検討してきた。BPSの導入により、朝ラッシュ時に上下全線35.6kmで最大17編成が駅間に停車した場合でも、最寄り駅に乗客を安全に移動させることが可能になるという。

川崎重工によると、ギガセルは高速充放電が可能で負荷応答性能が高い。チョッパ装置などの電力変換装置や制御装置を介さずにき電線と直結でき、設備の低コスト化と小型化も図れる。制御装置などを介さないことから制御遅れや変換損失がなく、高い省エネ効果も得られる。信号設備に対する誘導障害の原因となる高調波を発生させないことも特徴だ。

従来の鉄道用電力貯蔵設備は、電車の停止や減速の際に発生する回生電力を充電し、これを通常の営業走行などで利用して省エネ化を図ることを目的としていた。川崎重工が今回納入したBPSはギガセルの大容量・高速充放電性能により、世界で初めて営業運転での蓄電池による停電時非常走行が実現したという。

《レスポンス編集部》

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