欧州ビジネス評議会(AEB)は6月9日、5月のロシアにおける新車販売の結果を公表した。商用車を含めた総販売台数は、20万1487台。前年同月比は12%減と、5か月連続で前年実績を下回った。
ブランド別トップは引き続き、ロシア自動車大手、アフトワズの乗用車ブランド「ラーダ」。5月は3万4061台を売り上げたものの、前年同月比は10%減と、15か月連続で前年実績を割り込む。販売の主力は『Granta』で、前年同月比11%減の1万2947台。
2位は引き続き、韓国ヒュンダイモーター傘下のキアモーターズ。しかし、5月は1万6917台にとどまり、前年同月比は2%減と、2か月連続で減少した。コンパクトカーの新型『リオ』が、前年同月比7%増の8513台と、3か月連続で増加。
3位は、引き続きルノー。5月実績は、前年同月比12%減の1万6295台と、3か月連続のマイナス。新型を投入した『ダスター』が、前年同月比5%減の6835台と、マイナスに転じた。
4位はヒュンダイモーターで変わらず。その販売台数は1万5580台で、前年同月比は3%減と、4か月ぶりに前年実績を下回った。小型セダンの『ソラリス』(海外名:『アクセント』)が、前年同月比7%減の9791台と、2か月連続で減少する。
トヨタは、5位を維持。5月は1万3189台を販売。前年同月比は4%減で、2か月連続で前年実績を割り込む。『RAV4』が23%減の3457台と、3か月連続のマイナス。新型を投入した『カローラ』は、1%増の2316台と、5か月連続のプラスとなった。
6位の日産は、4月の7位から上昇。5月は1万2762台を販売し、前年同月比は22%増と大きく伸び、7か月連続の前年実績超え。新型『アルメーラ』が前年実績の3.8倍の4456台と牽引役を果たす。
7位のフォルクスワーゲンは、4月の8位から上昇。5月は1万0675台にとどまり、前年同月比は19%減と、2か月連続で前年実績を下回った。主力の『ポロ』が5393台を売り上げたものの、前年同月比は12%減と、2か月連続で前年実績を下回っている。
8位は、4月の6位から後退したGMのシボレー。その販売台数は8815台で、前年同月比は31%減と5か月連続の前年割れ。SUVの『ニーバ』は33%減の2658台と、5か月連続で減少。小型セダンの『クルーズ』も、51%減の2041台と、5か月連続のマイナスとなった。