勝手にイスラム教徒の名前に、国民登録局のミスに怒り

エマージング・マーケット 東南アジア

華人とインド系のハーフ男性が国民登録局(NRD)のミスでイスラム教徒として登録されたまま19年も苦労しているというペナン州在住の男性が、華字紙「南洋商報」のインタビューに応じた。

仏教徒であるこの男性は「NRDには腹が立つ。何なら割礼していない証拠をみせる」とズボンを脱ぐことも辞さないと構え。訂正が不可ならばマレーシアの公民権も放棄する、と怒っている。

名前の問題で苦労してきたのはヨハン・リム・ノルディンさん(32)。13歳の時に身分証明書の発行手続きをした際、容貌が華人に似ていないことと申請書の姓がノルディンで父親名もビリー・ノルディンとなっていたため、担当者が勝手にイスラム教徒と判断。本来の姓名の下にイスラム式に父親の名前「ビン・ビリー・ノルディン」をつけてしまったという。

ヨハンさんはこのため、中学校では強制的にイスラム教の授業を受けさせられそうになったりしたという。ちなみに弟の身分証上の姓名には問題はなく、普通に非ムスリムで通している。

ヨハンさんは自身の出生証明書や弟の身分証明書などの証拠を提出してNRDに記載内容の訂正を求めてきたが、NRDは権限がないとの一点張り。最近になってようやく、非ムスリムだという証明書をイスラム法廷から取得するように提案してきたが、ヨハンさんは「なぜ自分のミスでもないのにイスラム法廷に出向かなければならないのか」とNRDの無責任な対応に怒り心頭だ。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
  3. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  4. 「5速MTを残すのは漢」新型スズキ『ワゴンR』に反響続々! デザイン統一にも「思い切ったな」
  5. 三菱『デリカD:5』新型発売、価格は451万円から…SUVとミニバンが融合「三菱らしさ」武器に
  6. ホンダ『ステップワゴン』30周年記念車、マルチビューカメラなど快適装備を追加…409万8600円から
  7. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  8. 三菱『デリカD:5』19年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
  9. マツダ CX-5 新型、最高評価の5つ星獲得…ユーロNCAP
  10. マツダ『CX-3』終焉は近い? ガソリンとディーゼル2種に集約、SNSではさまざまな考察飛び交う
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る