IHI、洋上での原油生産にともなう設備の船体建造を受注

船舶 企業動向

IHIは、ノルウェーのBW Offshoreグループ(BW Offshore社)から、洋上での原油生産に使用される「浮体式原油生産・貯蔵・積出設備(FPSO:Floating Production Storage and Offloading Unit)の船体建造工事」一式を受注した。

今回の原油FPSOの概要は、長さ240m、幅50m、深さ274mで、容量が65万バレルとなっている。IHIの工事範囲には、船殻、居住区、係留設備などが含まれ、同社愛知工場で建造し、BW Offshore社が上載プラントモジュールの搭載工事を行う。

本FPSOは、BW Offshore社から英国のPremier Oil社にリースされ、2017年中頃に北海での運用を開始する予定。厳しい海象条件で知られる北海での運用を可能とするため、技術的な要求仕様は一般的な海域と比べ、非常に高くなっている、という。

また、一般的な船舶と異なり、洋上の浮体設備は一度生産を開始すると、10年以上もの長い間ドックでのメンテナンスや修理を実施することが困難な為、より高い安全基準・信頼性を求められる。

FPSOは洋上で石油の精製を行うことから、デッキ上にプラント設備を搭載するため、船舶とプラントの両方の技術的要件を満足させる必要がある。同社の愛知工場では近年、FPSOに代表される海洋構造物の受注実績を積み重ねている。

同社は今後も蓄積した技術、経験をいかし、愛知工場での海洋エネルギー分野の事業拡大を目指している。

《山内 博》

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