【アウディ RS6 試乗】半端じゃない価格を裏付ける、豪快な走りと実用性…松下宏

試乗記 輸入車
アウディRS6
アウディRS6 全 15 枚 拡大写真

アウディの『RS6』は『A6アバント』のボディをベースにパワフルなエンジンを搭載する。実用的なステーションワゴンながら、過激で豪快な走りを味わえるモデルだ。

【画像全15枚】

ローダウンされたボディはオーバーフェンダーにワイドな大径タイヤを履き、フロントのエアダムバンパーリヤのルーフエンドスポイラーなどで差別化されている。それなりに迫力のあるデザインながら、全体的な演出はやや控えめのようにも見える。

インテリアには専用のバケットシートや専用のメーターなどが備えられるが、これもどちらかといえば、控えめな演出である。

搭載エンジンはV型8気筒4.0リットルのツインターボ仕様。過去のRS6にはV型10気筒の5.0リットルターボが搭載されていたから、時世に合わせてダウンサイジングされている。でも412kWのパワーはともかく、700N・mのトルクは過去最強の実力である。

RS6は当然ながらクワトロ4WDで、そのためもあって車両重量は2040kgに達する。V8ツインターボはその重量級のボディをぐいぐい引っ張る実力を持つ。重さを感じさせないというか、はるかに軽いクルマを運転しているような錯覚を感じさせるほどだ。

走りは4WDらしい安定性に優れ、直進安定性はもとより、ワインディングでも優れた操縦安定性を発揮する。ねらった通りのラインを描いて速く走れるクルマである。

RS6に乗ると、その気持ち良さからついついアクセルを踏みすぎてしまうので、なかなか良い燃費で走るのは難しいが、気筒休止やスタート/ストップ機構によってカタログ燃費は悪い数字ではない。

余裕ある動力性能を背景に、アウディドライブセレクトをコンフォートやオートに設定し、快適なクルージングを楽しむなら、低燃費運転も可能である。

走りの良さに加え、アバントならではの大きなラゲッジスペースという実用性も備えている。1560万円の価格は半端ではないが、豪快な走りも実用性もという欲張りなクルマでもある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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