【ルマン24時間 2014】前日から街をあげて最高潮の盛り上がり…生活に根付くレース文化

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ルマン24時間耐久レース 前日の様子
ルマン24時間耐久レース 前日の様子 全 30 枚 拡大写真

ルマン24時間耐久レースが6月14日から15日にかけて開催される。ポルシェの復帰、そして12日の予選で日本人として初めてトヨタ中嶋一貴選手がポールポジションとなったことでも話題となっている。本戦を翌日に控えた13日、ルマンの街はレース一色に染まった。

ルマン24時間耐久レースは毎年約20万人もの来場者がフランス国内、近隣諸国から集う一大イベントだ。アウディ、トヨタ、ポルシェらが最速を競うLMP1カテゴリーにばかりに注目が集まりがちだが、レースだけでも、LMP2、LM GTE Pro、LM GTE Amのほか、決勝前にはポルシェカップなども開催され、大いに盛り上がる。

文字通り「24時間耐久」ということで一昼夜をかけてレースがおこなわれるのだが、熱心にレースにかじりついている人ばかりというわけでもない。ルマンはフランスを代表する年に一度の盛大なお祭り。ということで、レースながらクルマそっちのけで“お祭り騒ぎ”に身を任せるのも、ルマンの楽しみ方なのだ。

まだ本戦を明日に控えているにも関わらず、キャンピングカーで酒を片手に日光浴を楽しむ人々や、観覧車やアトラクションに興じる人々、無数に出展される出店を大きなバッグを抱えて練り歩く人々、大スクリーンで放映されるワールドカップのファインプレーに一喜一憂する人々…すでに多くの来場者達がこのお祭りをフルパワーで楽しんでいる。本戦を終える頃まで体力が持つのか、心配になるほどの賑わいだ。

13日の午後には、ルマンサーキットから数kmにある旧市街を、ルマンドライバーや数々のスーパーカー、地元の楽団などがパレード。有名ドライバー達は笑顔を振りまきながら、約2時間、沿道の声援に応えた。前日ポールポジションを獲得した中嶋一貴選手が登場するや、大きな声援が飛び交う。他国のヒーローにも惜しみない賛辞を贈るおおらかさも、ヨーロッパならではの魅力と言えるだろう。

こうしてルマン24時間耐久というお祭りの中で、各々がレースだけではない楽しみ方を見つけ参加できるのは、それだけレースやあるいはサーキットというものが生活の一部に近い存在であり、文化として根付いているからではないだろうか。

ルマン24時間耐久レースは、6月14日午後15時00分(日本時間22時00分)から本戦がスタート。午前中にはポルシェカップの開催や、各メーカーの記者会見などもおこなわれる予定だ。レース終了は24時間後、15日の15時00分(日本時間22時00分)。悪天候も予想されているが、今年のレースも様々な驚きと喜びが生まれることだろう。

《宮崎壮人》

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