【ルマン24時間 2014】16時間経過、今度はアウディ2号車にトラブル発生…1号車がトップに浮上

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アウディ R18 e-tronクワトロ 2号車(ルマン24時間耐久レース 2014)
アウディ R18 e-tronクワトロ 2号車(ルマン24時間耐久レース 2014) 全 4 枚 拡大写真

2014年のルマン24時間レースは、全体の3分の2に当たる16時間を経過。現地サルトサーキットは、長い夜が終わり、朝日が差し込んできている。

ここまで14時間近くに渡ってトップを死守した7号車トヨタ『TS040ハイブリッド』だったが、中嶋一貴がドライブ中に電気系のトラブルが発生。220周目のコース途中でマシンを止め、そのままリタイアを余儀なくされた。

毎年、ルマンの魔物の餌食になり、多くのマシンが夜明け迎える前にリタイアを喫しているが、今年は残念なことに週末を通して完璧な流れてきていたトヨタが悲劇に襲われることになってしまった。

これにより最大のライバルがいなくなり、一気に楽になった2号車アウディ『R18 e-トロン クワトロ』(マルセル・ファスラー)だったが、魔物は昨年に続きアウディにも牙を向く。ちょうど16時間を迎えようとした時に予想外のトラブルが発生。20回目のピット作業のために戻ってきたファスラーだったが、メカニックの手によりガレージに入れられ、大幅な修復作業を開始。すぐにピットレーン上に戻されたがエンジンがかからず再びガレージへ。ターボ関係のトラブルに見舞われ、急遽ターボチャージャー交換という対応に追われた。

この間に2位につけていた1号車のマルク・ジェネが周回を重ね、16時間10分が経過したところで、ついにトップに浮上。今週はフリー走行でマシンが大破するクラッシュに見舞われ、一時は参戦も危ぶまれた1号車が、残り8時間を切ったところで優勝候補の筆頭に踊り出た。さらに2位に上った20号車ポルシェ『919ハイブリッド』も40秒差で追いかけており、こちらも展開次第では逆転可能だ。

そして、約23分の修復作業を終えて2号車が3位でピットアウト。今年のルマンは最後の最後まで誰が勝つか分からない、大荒れの展開となっている。

そして、トヨタ以外で残っている日本勢は井原慶子と中野信治の2人。井原が乗り込む50号車は総合21位(LMP2クラス11位)、中野が乗る70号車チーム・タイサンは総合30位(LMGTE-Amクラス7位)で、現在も周回を重ねている。昨年は不運なアクシデントやトラブルで完走できなかった2人だけに、なんとか最後まで走りきってもらいたい。

<スタート後16時間15分終了時点順位>
1位1号車アウディ(254周)
2位20号車ポルシェ(+1分45秒)
3位2号車アウディ(2周遅れ)
4位8号車トヨタ(8周遅れ)
5位14号車ポルシェ(9周遅れ)

《吉田知弘》

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