【ルマン24時間 2014】19時間経過、各クラスのトップに次々とトラブル発生…LMP1はアウディ1号車がリード

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ルマン24時間耐久レース 2014
ルマン24時間耐久レース 2014 全 4 枚 拡大写真

ルマン24時間レースは、ゴールまで残り5時間を切った。現地時間では午前10時を迎えており、疲労やマシンのトラブルと闘いながら、各車ゴールに向けた最後の力走を続けている。

LMP1クラスは1号車アウディ『R18 e-トロン クワトロ』(マルク・ジェネ)がトップを死守。1周遅れで20号車ポルシェ『919ハイブリッド』(ティモ・ベルンハルト)が続く。

後続に1周以上の差をつけている1号車。残り時間を考えると、ライバルに追い上げられて逆転される可能性は少ない。そこで一番気にしなければいけないのはマシントラブルだ。

実は、今年のLMP1クラスはトップ快走中のマシンにトラブルが相次いで発生しており、14時間経過直前には7号車トヨタ『TS040 ハイブリッド』(アレックス/ステファン・サラザン/中嶋一貴)が電気系トラブルでリタイア。その後、独走状態を築いていた2号車アウディ『R18 e-トロン クワトロ』(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ)も予想外のトラブルで緊急ピットインを余儀なくされ、3位に後退している。もちろん、1号車もこのままノートラブルで走りきれる保証はどこにもない。最後の最後まで一瞬も気が抜けない走行が続いている。

そんな中、他クラスではトップを走っているマシンに次々とトラブルが発生。この時間で順位が大きく入れ替わっている。LMP2クラスでトップを走っていた35号車OAK RACINGがガレージにマシンを戻し、緊急の作業が始まり後退。またこの時間になっても抜きつ抜かれつの激しいトップ争いが繰り広げていたLMGTE-Proクラス。そこで暫定トップにたっていた97号車アストンマーティンもトラブルのため緊急ピットイン。15分近い修復作業を余儀なくされ、優勝争いから脱落してしまっている。

まもなく終盤を迎えようとしているルマン。しかし、まだ何かが起こりそうな不気味な雰囲気が漂いながらの走行が続いている。

また井原慶子が乗る50号車は総合17位(LMP2クラス10位)を走行。中野信治が乗る70号車チーム・タイサンは総合30位(LMGTE-Amクラス8位)を走行中。18時間30分を過ぎたところで中野がバトンを受け取り、今年のルマン最後のパートを担当している。

<スタート後19時間終了時点順位>
1位1号車アウディ(298周)
2位20号車ポルシェ(1周遅れ)
3位2号車アウディ(2周遅れ)
4位8号車トヨタ(8周遅れ)
5位14号車ポルシェ(11周遅れ)

《吉田知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る