日産、女性の力が成長の鍵に…レディー・ファーストプロジェクト拡大

自動車 ビジネス 企業動向
「レディー・ファーストプロジェクト」モデル店には女性のコンシェルジュを配備
「レディー・ファーストプロジェクト」モデル店には女性のコンシェルジュを配備 全 9 枚 拡大写真

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は20日、都内にある「レディー・ファーストプロジェクト」モデル店を視察。新規顧客開拓や女性の登用に関する見解を述べた。

女性の視点を取り入れ、新規顧客導入やサービス向上に注力する「レディー・ファーストプロジェクト」は、2013年度から開始。モデル店は、現在国内に2100店舗ある販売店のうち、300店舗を目処に順次拡大していく。販売台数や顧客定着率など、今後1年間で成果が得られれば、海外でも展開する構えだという。

ゴーン社長は「日産にとって日本はマザー(母体)の会社、工場、販売店がある国。グローバルで実施を考えているものはまず日本で試す」と述べる。

女性客の取り込みは国内外問わず課題だというが、「特に日本では市場でのプレゼンスを拡大させるという目標がある。国内2位のメーカーは、明確ではなく数社で争っている状況。我々は確実に2位の地位を手に入れたいと考えており、『リーフ』『セレナ』『デイズ』シリーズなどの商品を投入してきた。それだけでなく、サービス面でも強化を図らなければならない」(ゴーン社長)と決意を新たにした。

「レディー・ファーストプロジェクト」モデル店は、女性のカーライフアドバイザーや整備士を異動や新規採用によって強化する。

ゴーン社長は「女性は自分の力を発揮したいと考えており、その力が会社を成長させる鍵となる。業績や競争力の向上をもたらすということを立証したい」と語った。

日産の女性管理職比率は現在7%で、これは他の大手企業に比べると2倍、自動車メーカーにおいては4倍の数値だという。2016年度までの中期経営計画(パワー88)では日本で10%、グローバルでは10%から14%に引き上げるという数値目標を掲げている。

《吉田 瑶子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
  2. 「これかっこよすぎる!」「かなり価格を抑えてる」日本発売のプジョー新型『3008』がSNSで話題
  3. 【トヨタ クラウンエステート 新型試乗】走りそのものに違いを見出すのは難しいが…中村孝仁
  4. 日産、追浜工場に関する報道を否定…「グローバル生産拠点統合は検討段階」
  5. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る