富士急行は7月12日から、大月(山梨県大月市)~富士山(富士吉田市)~河口湖(富士河口湖町)間26.6kmの鉄道線(富士急行線)で運転している『フジサン特急』に「新型」車両の8000系を導入する。同社が6月20日、発表した。
8000系は、小田急電鉄から譲り受けた特急ロマンスカー20000形「RSE」7両編成1本を3両編成1本に変更して改造した車両。車体には現在の『フジサン特急』で運用されている2000系(もとJR東日本165系改造車「パノラマエクスプレスアルプス」)と同様、富士山を模したキャラクター(フジサンキャラ)を描く。
編成構成は大月駅を基準に富士山方の1号車を座席定員制の展望車両とし、2・3号車は自由席とする。展望車両の予約・利用方法・料金は現在の『フジサン特急』と同じ。編成全体の定員は160人で、現行車両の2000系(112人)に比べ約4割増える。
運転初日の7月12日は、下りの大月13時50分発『フジサン特急11号』と同15時55分発『フジサン特急13号』、上りの河口湖15時04分発『フジサン特急12号』、同18時13分発『フジサン特急16号』を8000系で運転する。このうち12・13・16号は展望車も含め全車自由席扱いとし、営業1番列車の11号は1号車を貸切扱い、2・3号車を自由席とする。出発式は13時10分から大月駅で開催する。
また、7月12日は8000系で運転する11・12・13・16号に限り特急料金を値下げし、大人200円・子供100円(都留文科大学前発着は大人100円・子供50円)にする。このほか、運行開始記念のフリー切符(2250円)も7月12日から大月駅で発売する。
翌7月13日から9月30日までは、平日の下り5・9号と上り6・14号、土曜・休日の下り1・11・13号と上り8・12・16号を8000系で運転する。このほか、土曜・休日の下り7号と上り4号も7月13・19~21日は8000系を使用する。