【スマートコミュニティ14】手軽なコイン式の急速充電器も…EVスタンド勢ぞろい

エコカー EV
東光高岳のEV急速充電器 スリムな20kW型でコイン式課金装置を組み合わせている
東光高岳のEV急速充電器 スリムな20kW型でコイン式課金装置を組み合わせている 全 3 枚 拡大写真

スマートコミュニティJAPANの構成展の1つである次世代自動車展において、次世代自動車振興センターがEV充電器の合同展示を展開していた。通常、こうした環境関連の展示会ではEV充電器のメーカーがそれぞれブースを出展し展示しているが、こうして一度に見比べられるとデザインだけでない機能の違いなどにも気が付いて、分かりやすい比較ができる。

家庭用から急速充電器、そして「リーフ to HOME」などのスマートハウス用設備まで、様々なタイプの充電器が並べられている。

電機設備メーカーの東光高岳が展示していたのは、急速充電器と専用の課金装置。これはコイン式なのでICカードにチャージされていなくても充電できるなど気軽に使えるのが特徴だ。もちろん本体にICカードリーダーを内蔵することで、ICカードにも対応すると言う。

EVの実用性を高める急速充電器の設置については、愛知県や静岡県が特に進んでいるが、多くの自治体で昨年度までの目標台数はクリアしている。しかし、EVの台数が少ない現状には対応できるものの、全国レベルで見れば登録台数は目標に達していない。つまり、EVが本当にエンジン車の代替えとなるには、まだまだ充電設備が不足しているのである。

そんな中、今回の展示でもEV充電器の設置をビジネスチャンスとする働きも感じられた。補助金を活用して少ない費用負担でEVユーザーの来店機会を得る、というものだ。何しろ、家庭用なら最大1/2、店舗用であれば最大2/3もの設置費用を補助金で賄えるのだ。さらに基準を満たせば自動車メーカーからも支援金という形で費用の援助も受けられるそうだ。

燃料電池車の補給源である水素スタンドの建設が遅れ気味と言われている中、補助金を追い風にEVスタンドの普及が進むか。ガソリン高騰の現在だけに注目を集めそうだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  2. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. マセラティの最新スーパーカー『MCPURA』、北米デビュー
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る