【スマートコミュニティ14】マイクロEVを身近に感じるも…市販化は未定

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トヨタi-ROAD。完成度は高く、すぐにでも量産化できそうなレベルに思える
トヨタi-ROAD。完成度は高く、すぐにでも量産化できそうなレベルに思える 全 9 枚 拡大写真

6月18~20日に開催された「スマートコミュニティJAPAN」。トヨタのブースには環境への様々な取り組みのパネル展示と共に『プリウスPHV』と『i-ROAD』が展示されていた。i-ROADを身近に見れて触れられる機会はそうないだけに、来場者の多くが室内をのぞき込んだり、ドアを開けてシートに収まるなど、かなりの人気ぶり。

よく見ればテールランプのデザインやドアミラーの追加など、初期のモデルとは異なる実用的な改善もある。全国で試乗会などを行っており、かなりの台数(十数台)のi-Roadが製作されているそうだ。しかし充電ソケットのカバーはカーボンファイバーだったりと、量産レベルではない部分も見受けられる。

見た目には圧迫感があるように思えるキャビンだが、シートに収まってみると戦闘機のコックピットにでも座ったように思えて、タイトな空間がむしろ刺激的だ。現在、愛知県で実証実験中だが、残念なことに市販化の予定はないとのこと。

ホンダのブースにもパーソナルモビリティの『UNI-CUB』と共にマイクロEVの『MC-β』を展示。自由に触れる状態とあって、こちらも注目度が高かった。

サイドウイドウがないので雨の日にはあまり使えなそうだが、i-ROADのバイク感覚に対し、こちらはよりパワフルなモーターでライトウエイトスポーツ的な走りが楽しめそう。こちらも昨年度より埼玉と熊本、そして宮古島の自治体と実証実験を始めているが、市販化の予定はないそうだ。

原付ミニカーとして販売されているトヨタ車体の『コムス』などを除けば、試作や実証実験の車両は色々開発されているが、実証実験レベルをなかなか脱せないのは、国土交通省が行うマイクロEVの規格策定が思うように進んでいない、という背景がある。

東京オリンピック開催までに、などと悠長な考えではなく、もっと迅速に2、3人乗りEVの規格を策定して、こうしたエコで楽しいモビリティを広めて欲しいと思うのは筆者だけではないだろう。

《高根英幸》

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