近畿運輸局、フェリー火災を想定した総員退船訓練を実施

船舶 行政
訓練の様子
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2014年4月16日、韓国珍島沖合において韓国籍旅客船「SEWOL号」が沈没し、多数の死者・行方不明者が発生した。

国土交通省・近畿運輸局では当該事故の重大性にかんがみ、国内旅客船の安全を確保すべく、例年実施する夏季多客期前の安全総点検を機に、本年は「旅客の安全」を最重点とする安全点検と「総員退船」の非常時脱出訓練を実施する、と23日付けで発表した。

また、「夏休み」「家族旅行」「お盆の帰省」等の海上多客期を前に、旅客船利用者が安心して乗船できることを目的に、旅客船の安全総点検を実施する。

近畿運輸局が実施する大阪地区の安全総点検は、7月1日~18日に行われるが、初日の7月1日は大阪海上保安監部と合同で実施する。対象となる船舶は、大阪南港-別府航路に就航しているフェリーさんふらわあ社の「さんふらわあ こばると」2隻。

今回の安全総点検は、大阪南港コスモフェリーターミナル(ATCのりば)にて9時30分~10時30分の前半と、10時30分~11時30分の後半に分けて実施される。

まず前半の点検では、書面確認の訓練、船内巡視等の記録確認が実施され、搭載確認として、救命設備、消火器等の確認が実施される。

そして後半の退船訓練では、「火災発生を想定した総員退船訓練(防火操練)」が、火災発生-非常連絡-船内放送-旅客誘導-総員退船の手順で実施される。

このような安全総点検は、大阪地区のほかに、近畿管内では舞鶴地区、和歌山地区、勝浦地区(南紀地方)で、49社のフェリー、観光船、遊覧船等に対して実施する予定。

《山内 博》

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