京阪、深草駅の建替えを実施…2014年度投資計画

鉄道 企業動向
駅舎を建て替えることになった深草駅の完成イメージ。同時にホームの拡幅も行う。
駅舎を建て替えることになった深草駅の完成イメージ。同時にホームの拡幅も行う。 全 4 枚 拡大写真
京阪電気鉄道は6月26日、2014年度の鉄道設備投資計画を発表した。13000系の増備や6000系のリニューアルを引き続き進めるほか、深草駅(京都市伏見区)の建替えを行う。総額は2013年度の約10%増となる約80億円。

安全性の向上には約64億円を投じる。京阪線に「多情報連続制御式ATSシステム」と呼ばれる新型の自動列車停止装置(ATS)を導入。2015年度からの一部稼働を目指して導入作業を進める。

また、新型車両の13000系を引き続き増備。今年4月に2次車4両編成1本が交野線と宇治線で営業運転を開始しており、5月には7両編成1本を導入した。さらに8月上旬までに7両編成1本を導入する予定。軌道検測車も更新し、レーザーを照射してレールの断面やゆがみを調べる最新のシステムを採用する。

このほか、2015年度の完了を目指して枚方市駅と守口市駅の耐震補強工事を進める。変電所は老朽化した東福寺変電所の代替となる深草変電所の建設に着手しており、本年度中の完成を目指す。

サービスの改善には約16億円を投じる。2013年度から始まった6000系のリニューアルは、本年度も1編成で実施。車椅子スペースや液晶型車内案内表示器、ドアチャイムを設置してバリアフリー化を図るほか、内装材の取換えや握り棒の増設なども行う。今後は年に1~2編成のペースでリニューアルを実施し、2021年度には全ての6000系(8両編成14本)のリニューアルを完了させる予定だ。

バリアフリー化工事は村野駅(大阪府枚方市)でエレベーターの新設などを引き続き進める。深草駅では駅舎の建替えを実施。同時にホームの拡幅も行い、混雑緩和と安全性の向上を図る。

《草町義和》

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