土佐電鉄と高知県交通の交通事業を統合…新会社10月設立へ

鉄道 企業動向

土佐電気鉄道と高知県交通、土佐電ドリームサービスの3社は定時株主総会を6月27日に開き、3社の経営統合に関する議案を承認した。これにより3社は消滅し、自治体が出資する新会社に統合。高知県中央部の公共交通が再編される。

計画によると、土佐電鉄と同社全額出資子会社の土佐電ドリームサービス、高知県交通の3社は共同で会社分割による新会社を10月1日に設立する。分割に際しては事業の継続に必要な資産や従業員が新会社に引き継がれるとともに、土佐電鉄と高知県交通の各子会社も原則として新会社の子会社となる。

新会社は3社に対し株式を交付するが、最終的には高知県や高知市などの関係自治体が合計10億円を出資して新会社の株主となることから、自治体が出資した時点で3社が保有する新会社の株式は消滅し、事業承継後に3社は解散する。金融機関は約26~28億円の債権を放棄する。

土佐電鉄と土佐電ドリームサービスは高知市を中心に高知県内の路面電車と路線バスを運営。高知県交通も高知市を基盤に高速バスや路線バスを運営している。利用者の減少などから経営が悪化しており、統合によって再建を図ることになった。

《草町義和》

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