【全日本ロード 第4戦】スズキ、加賀山が今季初優勝

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加賀山就臣(スズキ)
加賀山就臣(スズキ) 全 1 枚 拡大写真

MFJ全日本ロードレース選手権4戦が6月29日、スポーツランドSUGOで開催され、JSB1000は加賀山就臣(スズキ)が今季初優勝を飾った。

JSB1000クラスのレースは13時10分からスタートが予定されていたが、12時35分から始まったスタート進行中に激しい雨が降り出してしまい、レースはディレイ。15時53分にレースが40周でスタートとなった。また周回数減算となったが、給油などのピットインの義務はなく、走りきれるチームはピットインなしという作戦も可能となった。

抜群のスタートダッシュを見せたのは加賀山だった。トップで1コーナーに飛び込み、そのままオープニングラップを制する。

時折小雨がパラつきながらも路面コンディションは安定しており、ライン上は徐々に乾いていく。トップグループを構成する加賀山、中須賀克行(ヤマハ)、柳川明(カワサキ手、高橋巧(ホンダ)らは1分38秒から37秒台と、ウエットではかなり速いペースでラップしていく。

3周目に柳川がトップに立ち、8周目に中須賀がこれを奪う展開となったが、12周目に柳川が転倒。加賀山が自動的に2位に浮上する。ここからテールtoノーズでトップの中須賀の背後に付ける加賀山。可能であれば40周を無給油で走りきりたい加賀山は、とにかく燃費を稼ぎ、タイヤへの負担を抑えるため、あえて中須賀選手の前には出ず、スリップストリームを積極的に使いながらマシンの力を温存していた。トップグループの中から高橋がミスして離れ、レースは加賀山と中須賀のマッチレースになっていく。

34周目、中須賀がここでピットイン。そしてちょうどこのタイミングでハイポイントコーナーからバックストレッチにオイルが出てしまい、この処理のためにセーフティカーがコースに入ることとなった。トップグループの中でピットに入ったのは中須賀のみ。加賀山、高橋、津田のオーダーで、セーフティカーの後ろをスロー走行していく。

セーフティカーの入ったタイミングがレースにどんな影響を及ぼすのか注目されたが、結局、37周目に入るところで、オイル処理が間に合わないほど大量に出てしまっていることから赤旗が提示され、レース成立26周を超えていたため、そのままフィニッシュ。この結果、加賀山が今季初優勝を獲得した。

■全日本ロード 第2戦(JSB1000)
1位:加賀山就臣(スズキ)
2位:高橋巧(ホンダ)
3位:津田拓也(スズキ)
4位:渡辺一樹(カワサキ)
5位:井上哲悟(カワサキ)
6位:中須賀克行(ヤマハ)

■ポイントスタンディング
1位:高橋巧(ホンダ)94P
2位:中須賀克行(ヤマハ)84P
3位:津田拓也(スズキ)72P
4位:渡辺一樹(カワサキ)69P
5位:柳川明(カワサキ)61P
6位:山口辰也(ホンダ)53P

《纐纈敏也@DAYS》

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