【スバル レヴォーグ 発売】エアインテークをボンネット上に用意した理由

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ボンネット上に大きく開いたレヴォーグのエアインテーク
ボンネット上に大きく開いたレヴォーグのエアインテーク 全 6 枚 拡大写真

ある意味、スバル車のトレードマークとなって来たボンネット上のエアインテーク。昨年登場した『フォレスター』ではそれがなくなり、「方針転換?」とも思われたものの、『レヴォーグ』では再びそれが復活。その辺りの事情をスバルの開発チームに聞いてみた。

そもそもエアインテークはボンネット上にあるべきなのか。「高さがない車両の場合、ターボエンジンの冷却方法は最も悩むところで、この冷却如何によってパワーだけでなく、燃費も大きく左右する。とくにレヴォーグの1.6リットル車は効率よく冷却することで燃費も向上させるという至上命題もあり、ボンネット上にエアインテークを設けることにした(開発担当者談)」とする。

では、昨年登場したフォレスターにそれがなかったのは何故なのか。「SUVの場合、レヴォーグのようなセダンタイプと違って前面投影面積が広い。これが空気の取り込みをしやすくしており、ボンネット上にエアインテークを設けなくてもよかった(同)」という。

ただ、ボンネット上にエアインテークがあることで、デザイン面で古さを感じている人がいるようだが、それについて、デザイナーから聞いた話として、「レヴォーグは全体に前方が下がったデザインになっており、エアインテークがなければノッペリとした間延びするデザインになってしまったはず(同)」との話もあったという。また、フォレスターでボンネットフードからエアインテークをなくしたことについて、一部のスバルユーザーから「スバルのアイデンティティが感じられなくなった」という声があったのも事実のようだ。

一方、エアインテークが必要ない『XV』や『インプレッサ』では、フロント部分をフレームなどで共通化してはいるものの、垂れ下がった印象を感じさせないようにフロンドグリルを傾斜させている。同じく海外発表済みの新型『レガシィ』や新型『アウトバック』にもエアインテークはない。よく見ると新型アウトバックのフロントグリルも上方向に若干傾斜させるデザインとなっている。このあたり、ターボ車とノンターボ車とできちんとデザインを細かく違えてきているのも、スバル車ならではの“こだわり”なのかもしれない。

《会田肇》

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