【アルファロメオ ジュリエッタ 試乗】無心になって走らせられる醍醐味…島崎七生人

試乗記 輸入車
アルファロメオ ジュリエッタ スポルティーバ
アルファロメオ ジュリエッタ スポルティーバ 全 8 枚 拡大写真

新形状のクロームのフレームと5本マットシルバーの横バーで構成される新しいグリルは、これまでより“ニュアンス”を感じるデザインなのがいい。『156』の時、盾型グリルが後期型より初期型のほうが遥かにステキだったように、だ。

外観ではほかに、フロントフォグランプベゼルのデザイン変更、一部ボディ色の入れ替えなど。ボディ色はソリッド系3色が踏襲され、メタリック系は“エトナブラック”以外に、新しいグレー系、ホワイト系を設定し全6色に。

内装では、インパネとシート、ステアリングホイールのデザインが一新された。試乗車は「スポルティーバ」で、“ナチュラル”と呼ぶレザーシート(オプション)を装備。インパネに同色のソフトパッドが使われ、グッと“モード系”の雰囲気に。よく見れば、助手席前のパネルも新しく、スイッチ類、ナビ画面等、手際よく再配置されていることに気づく。

走りは、ほぼほぼ従来と同じ。アイドリングストップも効かす1.4リットルのマルチエア・ターボ(170ps/23.5または25.5kg-m)は、低回転から(今どき珍しく)腹に響く低周波の排気音を響かせる。さらに“dnaスイッチ”を“d”に切り替え加速させると、クルマが2回り以上軽くなった感じに(ステアリングは相当重めになるが)。かつてのツインスパークの活きのよさとはまた違った、力漲るフィーリングでグイグイとクルマを前に出す。まるでシャワーを浴びている時のように無心になって、走らせる醍醐味を味わうことができる…という訳だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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