GMのリコール、遺族への補償内容を公表…少なくとも1億円を支払いへ

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大規模なリコール(回収・無償修理)問題で揺れている米国の自動車最大手、GM。同社がこの不具合に起因して起きた事故について、具体的な補償内容を発表した。

これは6月30日、GMが設立した被害者補償のための基金が明らかにしたもの。「事故で死亡した顧客の遺族に、少なくとも100万ドル(約1億円)を支払う」と公表している。

今回のGMのリコールは、イグニッション(点火)スイッチの不具合によるもの。走行中、エンジンキーが勝手に、オフまたはアクセサリーの位置へ戻り、エンジンが停止。この状態で事故を起こせば、エアバッグが作動しない。この不具合による事故で、少なくとも13名の乗員が死亡した。

このリコールは、2014年に入って発覚。しかし、GMは2000年代初頭にこの不具合を把握しながら、顧客や米当局への情報開示を怠った可能性がある。リコールへの対応を約10年間放置した結果、被害が拡大したと見られている。

GMは6月5日、イグニッションスイッチの不具合によって事故死した人の遺族や、重傷を負った人に対して、補償を行うと発表。今回、その具体的な内容について、「少なくとも100万ドルを支払い、合計の補償額に上限は設けない」と公表した。

なお、補償の申請受付は、8月1日から行うとしている。

《森脇稔》

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