JAXA、GPM主衛星による大型台風8号観測映像を公開

宇宙 科学
GSMaPで公開された2014年7月3日~7日の3時間毎の台風の動きを示す動画より。
GSMaPで公開された2014年7月3日~7日の3時間毎の台風の動きを示す動画より。 全 6 枚 拡大写真

2014年7月8日、JAXA 宇宙航空研究開発機構は、地球観測研究センター(EORC)サイトで全球降水観測計画 GPM主衛星が観測した台風8号の観測画像を公開した。

衛星全球降水マップ『GSMaP』に掲載された画像では、日本時間2014年7月3日から7月7日にかけて台風8号が沖縄諸島に接近する3時間ごとの画像をアニメーション化した映像が公開されている。

7月7日15時41分ごろには、GPM主衛星の二周波降水レーダ「DPR」、熱帯降雨観測衛星のレーダ「PR」、水循環変動観測衛星『しずく(GCOM-W1)』搭載のマイクロ波放射計2(AMSR2)が同時に台風8号を観測した。TRMM、GPM主衛星のデータ共に、台風の目の周囲では10km以上の高いところから背の高い降雨が観測されている。

3衛星の同時観測より2日前、GPM/DPRが観測した7月5日4時27分ごろの台風8号の断面と雨の強さを示す画像では、降水(雨)の高さ方向の分布は最も高いところで高度14kmを越えている。JAXAが6月末に公開したGPM/DPRによる6月14日の降水では、亜熱帯では降雨の背が高いという特徴を示す画像でも雨の高さは10kmほどだった。

JAXA 地球観測研究センターでは、観測から4時間後の世界の雨分布をGSMaPで公開している。

また、現在はTRMM/PRとGCOM-W1/AMSR2の台風観測画像を公開しているEORC 台風速報ページでGPM/DPRの画像も追加する予定だ。

《秋山 文野》

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