BSサミット磯部理事長、リサイクル部品使用を前提とした自動車保険の開発を要望

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BSサミット事業協同組合 磯部君男 理事長
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自動車整備業者で組織するBSサミット事業協同組合の磯部君男理事長は7月14日に都内で開いた全国大会で、新車登録から一定期間を経過した車両を修理する際にリサイクル部品の使用を前提とした自動車保険の開発を提言した。

磯部理事長は「現行の自動車保険を使って修理すると、年式に関わらず取り換えの場合は新品部品を使用するのが当たり前になっている」とする一方で、「リサイクル部品の使用を前提としたリサイクル部品特約付きの自動保険はあるが、リサイクル部品のヒット率が悪いうえ、このような保険があることも周知徹底されていないこともあり、思うように定着していない」と指摘。

さらに「特に低年式車においては、事故で壊れた部品を新品と取り換えても、車を使用できる残存期間は限られており、近々廃車となることは目に見えている。このような車に新品部品を使用する必要性が本当にあるのか、しかも環境保護、省資源にも反する」とも強調。

その上で「例えば新品部品を使用できる範囲を新車登録後一定期間とあらかじめ定めて、この期間を過ぎた場合にはリサイクル部品の使用を条件とした自動車保険を開発できたらと考える。それが実現した場合を想定すると、修理費の60~70%を占める部品代の低減にも大きく貢献できるし、省資源・省エネルギー社会、環境保護にも貢献できるのではないか。塗装についても同様に、低年式車に相応の塗装で補修を終えれば修理費単価低減にも貢献できる。」と述べた。

また「実現に至るには解決しなければならない点が多々あることは承知している」としながらも、「このままの状態では日本の社会全体にとって決して得策ではない。本日、御参集頂いた損害保険会社様を始め、リサイクル業者のみなさまいかがでしょうか」と、来賓として出席した損害保険会社の経営陣らを前に訴えた。

《小松哲也》

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