エア・インディア、スターアライアンスに正式加盟…インド国内40カ所、日400便が追加

航空 企業動向
エア・インディアがスターアライアンスに加盟
エア・インディアがスターアライアンスに加盟 全 3 枚 拡大写真

スターアライアンスは、エア・インディアがメンバーに正式に加盟したと発表した。スターアライアンスの顧客は、世界第5位の航空市場であるインドで国内ネットワークを展開する国営航空会社エア・インディアを利用して便利に旅することができる。

エア・インディアは今後、スターアライアンス加盟の他の26航空会社利用顧客にサービスを提供し、エア・インディアの顧客はスターアライアンス加盟航空会社に同じサービスを受けることができる。

エア・インディアの加盟により、スターアライアンスのネットワークに毎日400便の就航便数とインド国内40カ所の新たな目的地が加わった。インド国内市場では現在、スターアライアンスに加盟している13の航空会社が10都市に就航し、13%の市場シェアを占めているが、エア・インディアの加入で、市場シェアは30%にまで拡大する。インド亜大陸を経由して北米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアへ向かう路線が加わり、より幅広い選択肢を顧客に提供する。

スターアライアンスの加盟航空会社は27社となり、毎日1万8500便が世界192カ国1316の目的地に就航する。

エア・インディアは、スターアライアンス加盟航空会社運航接続便での最終就航地までのスルーチェックインを実施し、シームレスな渡航を提供する。乗客は乗継空港で接続便のチェックインをする必要がなく、現地の関税規定にて許可されている場合、最終就航地での手荷物の引き取りが可能。

エア・インディアのマイレージプログラム「フライング・リターンズ」とスターアライアンス加盟航空会社のマイレージプログラムの相互交換も開始される。「フライング・リターンズ」の顧客は、マイルをためる、特典と交換する、アップグレードに利用するなどの選択肢が増え、スターアライアンスのゴールド会員になることもできる。

エア・インディアの「マハラジャ・クラブ」や「ゴールデン・エッジ・クラブ」のステータスを持つ「フライング・リターンズ」会員は、スターアライアンスのゴールド会員のステータスが自動的に付与され、世界各地に1000カ所以上あるラウンジを利用することができる。

また、ゴールド会員の乗客は、優先チェックインカウンターで搭乗手続きを行い、手荷物許容量が優遇され、優先搭乗と手荷物優先受け渡しサービスを利用することができる。他の航空会社のマイレージプログラムを利用するスターアライアンスのゴールド会員も、エア・インディアに搭乗する際、これらすべてのサービスを受けることができる。

エア・インディアはインド国内50カ所と海外33カ所に路線を展開し、23カ国に就航している。スターアライアンスのネットワークに、インド国内40カ所以上が追加されることにより、主要なビジネス拠点間の移動が便利になる。新たに加わるのは、アウランガーバード、ヴァドーダラー、多くの製薬企業が拠点を構えるインドール、繊維産業とエンジニアリングの中心地であるコインバトール、インドの「石油都市」ジャームナガルなどの都市。エア・インディアは、ゴア、コーチ、マドゥライ、ジャイプールなどの人気観光地にも就航している。

スターアライアンス加盟航空会社の一員として、エア・インディアは、アライアンスで提供する各種商品やビジネス・ソリューションの対象に加わった。ビジネス渡航では、大手多国籍企業向けのスターアライアンス・コーポレートプラスの契約に、エア・インディア運航便を含めることができる。

会議・コンベンション向けには、専用商品であるスターアライアンスの「コンベンション・プラス」と「ミーティング・プラス」が、エア・インディアでも利用できるようになる。

スターアライアンスで最も人気の高いスターアライアンス世界一周運賃(RTW)にもエア・インディアのネットワークを利用できる。顧客は27社の加盟航空会社のネットワークを活用して世界中を旅することができる。

加えてエア・インディアのいくつかの運航便で、太平洋海域のアジア諸国、カナダ、米国の太平洋沿岸における主要国際ハブ空港、南太平洋(主にオーストラリアとニュージーランド)の周遊旅行が楽しめるスターアライアンスサークルパシフィック運賃が提供される予定。

このほか、エア・インディアは、スターアライアンスに加盟するすべてのアジア系航空会社と並んで、アジア・エアパスの対象航空会社となる。マイル数に応じた特別クーポンにより運賃が設定されるプログラムで、スターアライアンス加盟航空会社を利用してアジア地域を旅する海外からの全ての顧客を対象としており、顧客は合計で277の目的地から渡航先を選択してアジア地域を巡ることができる。

《レスポンス編集部》

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