スペース X、テキサス州に宇宙港建設へ…連邦航空局が承認

宇宙 企業動向
Credit:SPACE X
Credit:SPACE X 全 2 枚 拡大写真

2014年7月9日、アメリカ連邦航空局(FAA)は、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペース X)社によるテキサス州ブラウンズビル近郊の宇宙港建設計画を承認した。

FAAの商業宇宙輸送局は、スペース Xの宇宙港建設構想に対し、評価と承認プロセスを記録した文書を公表、宇宙港建設がメキシコとの国境に近い候補地付近の環境に与える影響や打ち上げ計画などの詳細を明らかにした。

宇宙港は、テキサス州キャメロン群のメキシコ湾沿いに建設され、広さ約23万平方メートルとなる。スペース Xは、ここで同社の主力ロケットである「ファルコン 9」、今後投入される「ファルコン ヘビー」および各種の再使用型サブオービタル宇宙船などを2025年まで、年間最大12機まで打ち上げる許可を得た。打ち上げは主に現地時間の午前7時ごろ行われる予定で、ロケットは東側のメキシコ湾に向かって飛行する。ハザードエリアはメキシコ湾上となり、通常の飛行経路の場合は人が住む地域の上を通過しないという。

現在、スペース Xは主にフロリダ州ケープカナベラル空軍基地からファルコンロケットの打ち上げを行っており、今後カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地からファルコンヘビーの打ち上げが可能になる予定だ。しかしNASAとの契約による国際宇宙ステーションへのドラゴン補給船打ち上げを始め、40~60機以上抱えている打ち上げ受注の消化が遅れていることが指摘されている。新宇宙港の稼働開始時期は明言されていないが、建設予定期間は24カ月の予定しており、早くとも2016年以降になる。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 電動モビリティ「ブレイズ」、名古屋本社で試乗体験会開催へ…新商品「スタイル e-バイク」も
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. 「完璧なフルモデルチェンジ」三菱『デリカミニ』が2代目に! 可愛さも機能も大幅進化で「後世に受け継がれる名車」と話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る