ACOが新カテゴリー、LMP3を2015年に導入…ルマン24時間やWECへの登竜門に

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
LMP3レーシングカーのスケッチ
LMP3レーシングカーのスケッチ 全 1 枚 拡大写真

Automobile Club de L'ouest(フランス西部自動車クラブ、以下ACO)は7月19日、新カテゴリーの「LMP3」を2015年から、アジアン・ル・マン・シリーズとヨーロピアン・ル・マン・シリーズに導入すると発表した。

ACOはル・マン24時間耐久レースやWEC(世界耐久選手権)を主催。LMP3とは、ル・マン・プロトタイプ3の略で、LMP1、LMP2に続くカテゴリー。LMP3は将来、ル・マン24時間耐久レースやWECへのステップアップを目指すための、入門カテゴリーに位置付ける。

同時にACOは、LMP3マシンのレギュレーションを公表。LMP1やLMP2のレーシングカーに対して、全幅は同じとしながら、全長は150mm短くする。性能に関しては、「LM GTE」カテゴリーのマシンに対して、通常のサーキットで2秒程度、速いラップタイムを求める。

また、ボディタイプはクローズドのみが認められ、カーボンファイバー製シャシーと金属製ロールバーを採用。FIA(国際自動車連盟)の安全基準や衝突テストをクリアした上で、車両重量は870-900kgの間とすることも定められた。

さらに、搭載エンジンに関しては、ワンメークとなり、最大出力420psのV型8気筒となる。エンジンマネージメントは、マニエッティ・マレリ製。エンジンは1台につき、1シーズン1ユニットの使用が認められ、メンテナンスなしで、1万km走行できる性能を義務付け。マシンの価格は、19万5000ユーロ(約2675万円)以下に抑えるとしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. 日産、新型SUV『カイト』予告…ブラジルで生産し世界20か国以上に輸出へ
  3. トヨタ『ハイラックス』新型、全方位パワートレーンで誕生…日本はディーゼルを2026年発売へ
  4. スズキ『エブリイJリミテッド』に対応、軽キャンピングカーキット発売…ブレイズ
  5. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る