【BASFカラートレンド14】今年のテーマは「まだ見えないシグナル」…穏やかで快適なカラーを予想

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BASFジャパン機能性材料統括本部コーティングス事業部カラーデザインセンターの松原千春さん
BASFジャパン機能性材料統括本部コーティングス事業部カラーデザインセンターの松原千春さん 全 8 枚 拡大写真

大手塗料メーカーのBASFは毎年、2~3年先の世界のカラートレンドを予測している。これは、日本、北米、ヨーロッパの3地域にあるデザインセンターそれぞれのトレンド分析した結果を持ち寄り、予測するものである。

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今年のグローバルのテーマは“UNDER THE RADAR(まだ見えないシグナル)”だ。「レーダーにかからないくらいの小さいシグナルが世界中にあり、それを細かく読み解くことで今後のトレンドが見えてくる」とはBASFジャパン機能性材料統括本部コーティングス事業部カラーデザインセンターの松原千春さん。

「特に今年は“個人”と“人と社会のつながり”にフォーカス。見えないシグナルとは、個々人の様々な考え方や活動が、世界中のあちらこちらで発信されていることを指し、そこから共感が生まれ、やがては地域社会や、より大きな社会全体に影響を与えていく。そして、正しい社会の在り方や、地域の人とのコミュニケーションが十分に取れた豊かな生活を、今後作り上げられていくのではないか。そこをテーマにしている」と話す。

具体的な例として、「若い人が地元に戻ったり、農業など地元と密着して人とのコミュニケーションを大事にし、ワークライフバランスを取るようになってきた」。このワークライフバランスは日本だけでなく、中国でも話題になりつつあるという。「仕事に時間を費やし、家族との時間もなく、働いてお金はもらえても、そこに意味があるのかと、中国の若者の一部でも考えが広まり始めている。物質主義で多く稼ぎ、早く出世してという人がいる一方、若い人を中心にそういう人たちが出て来ているのだ」と分析。

また、食の安全から、「街中に住んでいても、農業に携わりたい、家庭菜園をやりたいと中国の若い人たちの間で増加している。都心での家庭菜園、ベランダ菜園や屋上菜園がものすごく注目され、トレンドとして見え始めているように、まだ小さいが気持ちが変わり始めている」と松原さん。

そこで今年提案のカラートレンドは、「ビビットなカラーというよりも、穏やかな快適な感じをイメージし、自分の生活に密着した穏やかな感じ。温かみ、ぬくもり感があり、疲れた心が癒されつつも、次の行動に移ろうというイメージを表現している」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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