【鈴鹿8耐】チームカガヤマ、初参戦のMoto2実力者 エガーター選手に期待「ライバルは全ての日本人ライダー」

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鈴鹿8耐に参戦するチームカガヤマ加賀山就臣代表兼選手(左)とドミニク・エガーター選手(右)がレスポンス編集部にやってきた
鈴鹿8耐に参戦するチームカガヤマ加賀山就臣代表兼選手(左)とドミニク・エガーター選手(右)がレスポンス編集部にやってきた 全 10 枚 拡大写真

いよいよ24日に開幕を控えた「コカ・コーラ ゼロ 鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」。チームカガヤマの加賀山就臣代表兼選手と、鈴鹿8耐初参戦となるドミニク・エガーター選手がレスポンス編集部を訪れ、直前の心境、そして意気込みを語った。

ドミニク・エガーター選手はスイス出身のライダー。現在はロードレース世界選手権(MotoGP)のMoto2クラスに参戦しており、7月13日に行なわれた第9選ドイツGPでは見事優勝を飾っている。

鈴鹿8耐には初参戦となるエガーター選手だが、加賀山代表は起用の理由について「まずは勝つために世界トップレベルのライダーを起用したかった」と話す。しかしドミニク選手の起用は、その勝利への執念だけではないという。

「今の日本のライダーは、どこか落ち着いてしまっている。それは目標値を見失っているようにも思える。そこでドミニクを起用し、世界で活躍する選手のレベルはどういうものかを見せつけたかった」

エガーター選手は、先に行なわれたテストで加賀山代表よりも1000分の2秒速いタイムたたき出したという。「初めてずくめでも、世界レベルのライダーにはこのタイムを出せるパンチ力がある。コースを知らない、マシンが悪いなどは言い訳。関係ない」(加賀山代表)。

エガーター選手は、鈴鹿サーキットを走るのは初めて。「スズカは世界に類を見ない特徴的なコースだ。コーナーも沢山あり距離も長く、難しいと同時に攻めがいがある」とコースの印象を語る。

Moto2では体験することのない長時間走行について、「灼熱のレースとなるだろうが、普段からトレーニングをしているため、自分の体力に不安は感じない。問題は、暑さからどれだけ速く身体をリカバリーできるか」とコメント。

初めて触るマシン(スズキ GSX-R1000)についても「普段乗っているMoto2の600ccのマシンと比べパワーやハンドリングの違いはあるが、今のところ全く違和感なくライディングができている。コンペティティブだ」と余裕を感じられるコメント。

エガーター選手が参戦しているMoto2はエンジンとタイヤが各チームで共通、ほぼ同条件でのレースだが、鈴鹿8耐は様々なマシンが入り乱れての走行となる。戦略の違いについてエガーター選手は「Moto2で勝てないのは、ライダーの頑張りが足りないということが大きいが、8耐はチームの総合力が強くなければ勝つことができない。8耐に参加する日本人選手は皆経験を積んでおり、非常に怖い存在。ライバルは日本人ライダー全員だ」と述べた。

ちなみに2013年の8耐では、チームカガヤマは総合3位を飾っている。加賀山代表は「当然、優勝を目指しますよ」と語るが、果たして。「コカ・コーラ ゼロ 鈴鹿8時間耐久ロードレース」は24日に開幕、翌25日に予選をおこなう。26日の「鈴鹿4時間耐久ロードレース」や「トップ10トライアル」を経て27日11時30分より本戦がスタートする。

《阿部哲也》

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