プラチナ価格、欧米の新車販売好調で高値圏推移…田中貴金属

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プラチナの価格、販売量、買取量の推移
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田中貴金属工業は、2014年1月から6月までのプラチナ地金の販売量と買取量をまとめた。

プラチナの2014年1月から6月までの国内平均価格は4796円/gで、前年同期の平均価格4848円/gを約50円下回った。

2014年のプラチナ価格は、ロシアで多く生産されプラチナの代替素材として自動車触媒に使用されるパラジウム相場の上昇により価格を上げ、3月7日に国内価格は今年最高値となる4964円/gをつけた。3月以降、米国の早期利上げ観測の高まりなどを背景に一時値を下げたが、ウクライナ情勢における緊迫化の継続や南アフリカ鉱山会社での労働争議の長期化により再び値を戻した。

その後、ウクライナ情勢の緊張緩和やロシア軍の撤収発表、南アフリカ鉱山会社の労働争議終結に向けた動きなどを背景に上値を抑えられたが、プラチナ触媒を多く使用するディーゼル車需要の高い欧州の自動車販売数や、アメリカ自動車販売数など回復の兆しを見せる実需に下支えされ高値圏で小幅に推移。5月、6月ともに月平均価格4825円/gとなった。

2014年1月~6月におけるプラチナ地金の販売量は、前年同時期(2013年1月~6月)と比べ38.9%減少、買取量については、前年同時期(2013年1月~6月)と比べ36.9%減少した。

今後は、ディーゼル車需要の高い欧州や米国の景気回復による需要動向や、長期間続いた労働争議の影響による供給動向、今年9月以降に導入予定のユーロ6を初めとした世界的な排ガス規制強化の行方などに市場の注目が集まる事が予想される。

《纐纈敏也@DAYS》

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