英国の高級スポーツカーメーカー、アストンマーティンは7月25日、超高級サルーンの『ラゴンダ』を、2015年に限定生産すると発表した。
ラゴンダは1898年、英国に設立された名門高級車メーカー。1909年から生産を開始し、1935年のルマン24時間耐久レースでは、『M45』の軽量バージョンで優勝を果たすなど、モータースポーツでも活躍した。しかし、第2次世界大戦終了後の1947年、アストンマーティンとともにトラクターメーカーを経営するデビッド・ブラウン氏に買収され、ブラウン社の傘下に入った。
その後、1961年にアストンマーティンの4ドアバージョンとして、『DB4』をベースにした『ラゴンダ ラピード』が登場。しかし、わずか4年で生産中止に追い込まれる。そして1974年、今度は『DBS』をベースに開発した『ラゴンダ』として再び復活。いつしかアストンマーティンの4ドアとは、ラゴンダを指すようになった。
7月25日、アストンマーティンは、ラゴンダを2015年に限定生産すると発表。中東市場専用の超高級サルーンとして、久々の復活を果たすことが決定した。
新生ラゴンダは、アストンマーティンのVHアークテクチャをベースに開発。カーボンファイバー製ボディパネルなど、アストンマーティンのスポーツカーと同じ技術を導入する。2015年初頭から、英国でハンドメイド生産される予定。
なお、アストンマーティンは、ラゴンダの予告イメージを公開。堂々の4ドアサルーンフォルムが見て取れる。